日本郵船、ブラジルのリオドセ社と鉄鉱石の20年間の超長期航海輸送契約を締結
ブラジル・リオドセ社と20年間の超長期輸送契約を締結
当社はこの度、邦船社で初めて世界最大の資源会社であるブラジルのリオドセ社(CRVD、本社:ブラジル・リオ・デジャネイロ)(注1)とブラジル産鉄鉱石の20年間に亘る超長期航海輸送契約(注2)を締結しました。
本契約は、2011年より20年間に亘って年間約130万トンの鉄鉱石をブラジルから中国へシャトル輸送するもので、中国・南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS: Nantong Cosco KHI Ship Engineering Co.,Ltd.)にて2011年竣工予定の新造30万トン型鉱石専用船を投入する予定です。
また今回の契約は、当社にとって南米の資源会社との初めての超長期契約であると共に、日本と中国の顧客以外では初めての30万トン型と言う大型鉱石専用船(VLOC: Very Large Ore Carrier)による輸送契約となります。
なお、リオドセ社は近年の中国の旺盛な鉄鉱石需要を取り込む為、競争力のある中国向け鉄鋼石の輸送手段確保を目指していた事から、今回当社の30万トン型鉱石専用船による輸送が採用される事となりました。リオドセ社の大型鉱石船の採用はこの度の当社の契約がはじめての事となります。
注1)リオドセ社(CVRD: Companhia Vale do Rio Doce)概要
1942年設立、1997年に民営化された世界最大の鉄鉱石サプライヤー。鉄鉱石以外ではマンガン、銅、アルミニウム等を生産・販売。本社はブラジルのリオ・デジャネイロで、サンパウロ及びニューヨーク証券取引所に上場している。鉄鉱石生産量は年約2.6億トン、輸出量約2.0億トン。2006年売上高2.6兆円。鉄鉱石の生産量は、同社とBHP社(オーストラリア)、RIO TINTO社(イギリス)で全世界の約80%を占める。
注2)航海輸送契約
当契約は傭船料による定期用船契約(Time Charter Contract)ではなく、CRVDを荷主として航海毎に運賃を収受する運送契約です。