JFEスチール、フィリピンでのクリーン開発メカニズム事業が国連で承認
フィリピンにおけるCDM事業の国連承認の件
当社がフィリピン・シンター・コーポレーション*(以下、PSC)において進めているCDM事業**が、5月7日付けで国連のCDM理事会により正式に承認されました。本件は、日本・フィリピン両国政府の承認を得て、本年3月に、国連に承認申請を行っていたものです。
当社はミンダナオ島のPSCにおいて、高炉で使用する原料である焼結鉱を生産しています。この焼結プロセスにおいて排熱を回収し有効活用することにより発電を行い、既存の火力発電設備で消費される化石燃料の二酸化炭素を削減することが可能となります。排熱回収発電設備は2008年4月に稼働予定であり、削減可能となる二酸化炭素は年間約62,000トンに上ります。
JFEグループは、「地球環境の向上」を経営の重要課題として位置づけ、技術力をベースとして、様々な形で地球規模の二酸化炭素削減に取り組んでおります。本事業は、これら取組みの一環で、JFEグループの持つ設備や操業の技術力を活用した一例です。
当社は今後も、長期的かつ国際的な観点から、JFEグループの持つ省エネルギーや環境対策の技術をもって、地球規模での二酸化炭素削減に貢献してまいります。
*フィリピン・シンター・コーポレーション(Philippine Sinter Corporation)
当社の100%子会社。焼結鉱生産能力は550万t/年。
**CDM(Clean Development Mechanism:クリーン開発メカニズム)
京都議定書において、市場メカニズムを活用した補完的方法として導入されたもの。先進国の事業体が発展途上国の事業体へ資金や技術の提供を行い、その結果生じた二酸化炭素の削減量を、先進国(事業体)の削減量としてカウント出来る仕組み。
参 考:フィリピン・シンター・コーポレーション 全景
添付資料をご参照ください。