サイレックス、米国で1000台以上のディスプレーに映像をネット配信するMVDSを発表
サイレックス・テクノロジー、米国でビデオディストリビューションシステムを発表
~既存のインフラを活用し1000台のディスプレイをネットワーク化~
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:大阪府東大阪市、社長:河野剛士)の米国現地法人である、Silex Technology America, Inc.(本社:ユタ州ソルトレイクシティ、社長:Hubbert Smith)は、1000台以上のディスプレイに映像をネットワーク配信するマルチキャスト・ビデオ・ディストリビューション・システム(以下、MVDS)を発表しました。同製品はシカゴで5月16日から2日間にわたって開催されるDigital Signage Expoの当社展示ブース(633)にてデモ展示いたします。
MVDSは、あらゆる環境下でネットワーク上のディスプレイに電子広告などの映像コンテンツを配信するソリューションで、OEM、システム・インテグレータ向けに開発されました。独自のデジタル・マルチキャスト技術と高性能画像圧縮アルゴリズムによって、画質を劣化させること無く多数のディスプレイに映像を遠隔に配信することができます。この技術の大きな利点は、業界標準の有線Ethernetや無線ネットワーク(IEEE 802.11a)を活用できる柔軟性にあります。ユーザは高価なアナログスプリッターやリピータを必要とせず、既存のネットワークインフラや安価なLAN機器を使ってディスプレイのネットワーク化が可能となります。
MVDSは、空港の発着案内や、展示会、店舗での広告、行政機関、映画館や劇場、教室、法廷等などあらゆるシーンで使用することができます。また、無線機能を使って、緊急情報案内のディスプレイ、キオスク端末としてお使いいただくことができます。
MVDSは、屋外デジタルサイネージ技術の先端企業「Delphi Display Systems」で、ガソリンスタンドの屋内に設置されたコンテンツ・サーバと各ポンプ上部のディスプレイを無線接続するために利用されます。このディスプレイは、顧客がガソリンを入れている間に情報や広告を流すためのものです。
「米国には12万以上のガソリンスタンドがあり、それぞれに平均5台のポンプが設置されています。現在、ガソリンポンプの上部にディスプレイを設置しているのは、そのごく一部に過ぎません。したがって、潜在的な市場はとてつもなく大きいと感じています。一つ一つのポンプにケーブルを繋ぐのは現実的ではないため、ガソリンスタンドでは無線通信が必須です。高画質を保ちながら最大32台のディスプレイを無線接続するという、私たちの条件に合致した唯一の企業として、サイレックスと提携することができ、大変嬉しく思います。」
(Delphiデジタル・サイネージ部門のバイス・プレジデント、マーク・レイノルズ氏)
「MVDSはサイレックスの新しい方向性の一環で、多大な研究開発費投入の結果でもあります。この技術により、当社がこれまでに持っていた既存のネットワーク製品ラインに、画像と音声の送信機能が付加されます。無線対応技術やこの独自デジタル・マルチキャスト技術により、ビデオ・ディストリビューション市場で突出した存在となれる確信しています。」(Silex Technology America 社長Hubbert Smith)
OEMにも柔軟に対応するため、MVDSの送信機と受信機は金属製筐体の外付け型に加え、組込み用基板での提供も可能です。予定価格は、外付け型は送信機が$1,295、受信機が$995、組込み用基板はそれぞれ$995と$775です。初回出荷は2007年9月を予定しています。
【 silex technologyのグローバルネットワーク 】
サイレックスは、本部を日本に置くグローバルカンパニーです。事業基盤はネットワークソフトウェアとハードウェア及びバイオメトリクス関連技術であり、この分野における世界との連携が欠かせません。そのためサイレックスでは、米国(ユタ州ソルトレイクシティ、カリフォルニア州オレンジ郡)、ドイツ(デュッセルドルフ)、中国(北京)に拠点を設置し現地におけるマーケティング体制を確立。各国で自社ブランド製品を販売すると共に現地メーカに対するネットワークソリューション・セキュリティソリューションの技術提供を拡大しています。また、4つの拠点それぞれに常駐する開発エンジニアが情報収集し、技術を蓄積。世界レベルの製品づくりに活かしています。
●記載された社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
●本リリースは、情報通信記者会、総務省記者クラブで資料配布しております。