日本百貨店協会、4月の全国百貨店売上高概況を発表
平成19年4月
全国百貨店売上高概況
I.概 況
1.売上高総額 5,985億円余
2.前年同月比 -1.3%(店舗数調整後/2か月ぶりマイナス)
3.調査対象百貨店 94社 276店(平成19年3月対比1社2店マイナス)
4.総店舗面積 6,761,429m2(前年同月比:-1.4%)
5.総従業員数 92,613人(前年同月比:4.1%)
6.3か月移動平均値 9-11月 -0.4%、10-12月 -1.5%、11-1月 -1.0%
12-2月 -0.6%、 1-3月 -0.1%、 2-4月 -0.5%
[参考]平成18年4月の売上高増減率は-0.6%(店舗数調整後)
【4月売上の特徴】
2か月連続のマイナスだが、減少幅は3月の-1.5%から0.2ポイント改善している。地区別の特徴としては、寒気の影響を強く受けた北日本で、衣料品を中心に春物商材が動かず、他地区に比べて減少幅が大きかった。西日本各地では改善傾向を示している。
また、最近の円安傾向が、これまで好調を維持してきた海外高級ブランド商材の動きに、若干マイナスの影響を与えている状況もある。
なお、今春は例年以上に大規模改装が実施されているが、4月段階では未だ工事中店舗もあって、その完全な効果は5月以降に持ち越される。しかし、オープンした店舗では売場構成の見直しや新規ブランドの投入効果もあって売上を伸ばしている。特に改装効果が顕著に表れた京都・広島では、ほぼ全店舗でプラスを記録した。
【要 因】
(1)天候 : 気象庁発表「4月の天候」の特徴は以下のとおり(一部抜粋)
◇低気圧や前線が頻繁に通過し、短い周期で天気が変わった。低気圧や前線の通過後には寒気が入ったため、月平均気温は北日本、南西諸島を中心に低かった。また、北日本、南西諸島では日照時間も少なかった。一方、全国的には降水量は少なかった。
(2)営業日数増減 29.9日(前年同月比±0日)
(3)土・日・祝日の合計 10日( 〃 )
(4)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
1.増加した:33店、2.変化なし:43店、3.減少した:71店、4.不明:44店
(5)4月歳時記(春物商戦)の売上(同上)
1.増加した: 7店、2.変化なし:72店、3.減少した:28店、4.不明:84店
(6)翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値)
1.増加する:21店、2.変化なし:99店、3.減少する:17店、4.不明:54店
全国百貨店 売上高速報2007年04月
※ 関連資料参照
II.地区別の動き
1.10都市売上動向 -1.0%(店舗数調整後/2か月連続マイナス)
2.10都市以外の地区売上動向 -2.0%( 〃 /2か月連続マイナス)
【地区別売上前年比の寄与度とトレンド】
※ 関連資料参照
III.商品別の動き
主要5品目では、プラスは食料品、マイナスは衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品。
なお、化粧品・菓子は前年比較を開始した1月以降4か月連続プラス。
【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】
※ 関連資料参照