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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.26.Tue
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2007'05.27.Sun

島津製作所、三菱重工からターボ分子ポンプ事業を譲り受け

島津製作所が三菱重工業からターボ分子ポンプ事業を譲り受け

-両社が基本合意- 


 島津製作所は、三菱重工業株式会社(本社:東京都港区港南2、社長:佃 和夫氏)から、同社のターボ分子ポンプ事業を譲り受けることで基本合意しました。今後、具体的な譲渡内容について詳細協議を開始し、年内をめどに最終譲渡契約を締結する予定です。 

 ターボ分子ポンプは、アルミ製の翼を高速回転させて窒素や水素などの分子を弾き飛ばすことにより超高真空を作り出すもので、清浄度の高い真空環境が必要な半導体製造装置搭載用途を中心にマーケットが拡大しています。現在のマーケットサイズは、世界市場が約500億円、うち国内市場が約200億円で、半導体製造プロセスの微細化に伴い、より排気性能がすぐれたポンプの需要が増加しているほか、フラットパネルディスプレイ・太陽電池など半導体以外の製造関連装置向けも含めて、2007年度以降も、前年比二桁の旺盛な需要増が期待されています。

 島津製作所は、現在、世界のターボ分子ポンプ市場で第3位のメーカーとして、2006年度に約62億円の売上を有しています。当社では、旺盛な需要の伸びを背景に、ターボ分子ポンプを重点成長機種と位置づけて事業拡大を図っており、本年4月には、ターボ分子ポンプの超精密機械加工から組立、検査までを一貫内製化する新工場を本社・三条工場内に着工、年内完成を目指して建設を進めています。今回の事業譲渡は、こうした経営戦略に基づく施策の一環です。

 いっぽう、三菱重工業は、1986年にターボ分子ポンプ事業に市場参入して、広島製作所において事業を展開し、2006年度約30億円の事業規模を有しています。今回、同社が事業の選択と集中を進める中で、ターボ分子ポンプ事業の拡大を進める島津製作所と利害が一致し、同事業を譲渡することで合意に達したものです。

 島津製作所は、排気速度190~4,200L/Sの磁気軸受型ターボ分子ポンプを主体に事業展開してきましたが、今回の事業譲渡により、三菱重工業が強みとする磁気軸受型大容量機種(排気速度 6,000L/S)とピボット軸受型機種が商品ラインアップに加わり、世界のターボ分子ポンプ市場で第2位のメーカーとなります。これにより、当社は、事業領域の拡大とともに、規模拡大による生産効率の向上、収益性の向上、技術開発力の強化、シェアの拡大をはかってターボ分子ポンプ事業の成長を加速し、世界トップブランドを目指します。

 今回の事業譲渡により、島津製作所は、ターボ分子ポンプ事業について、2006年度の売上約62億円から、統合後の2009年度には2倍以上の約150億円を目指します。

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