米IDT、携帯電話やPDA向けに同期型モバイル・マルチメディア・インターコネクトを発表
IDT、携帯電話の上位機種やPDA向けに
業界初の同期型モバイル・マルチメディア・インターコネクトを発表
前世代ソリューションと比べ6倍速の高速性能とバッテリ消耗の90%削減を実現
より長い電池寿命を備えた高品質のマルチメディア再生を可能に
<発表のポイント>
* 携帯電話やPDAなど携帯マルチメディア端末の上位機種をターゲットとした業界初の同期型インターコネクト
* データ転送レートを改善し、全体として6倍速の高速性能を実現。
その結果、バッテリ消耗も90%削減
* BluetoothやWi-Fi, GPSなど、携帯端末の上位機種で差別化につながる競争優位性を確保できる
デジタル・メディアのユーザー体験を豊かにする上で重要となるミックスド・シグナル半導体ソリューションの大手サプライヤのIDT(TM)(Integrated Device Technology, Inc., 本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、Nasdaq:IDTI、以下IDT)は本日、携帯情報端末(PDA)や携帯電話の上位機種向けマルチメディア・アプリケーション用に最適化された、業界初の同期型モバイル・マルチメディア・インターコネクト(Mobile Multimedia Interconnect(TM)、以下、M2I)を発表した。M2Iは非常に先進的なインタフェース構造を備え、前世代製品と比べて6倍の高速性とともに、バッテリ消耗の90%削減を実現した。通話時間への影響や電池寿命への影響を最低限に抑えられるため、携帯電話の上位機種を使用するユーザーは、優れた品質のマルチメディアの再生を安心して楽しむことができる。携帯電話のメーカーにとっては、M2Iの高度なインタフェースを採用することで、プロセッサがBluetoothやWi-Fi、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)といった差別化につながる追加機能をサポートできるようになり、上位機種において高い競争優位性を確保することができる。
M2Iの特長は以下の通りである。
* アドレス/データ・マルチプレックス(ADM)インタフェースを活用するアプリケーション・プロセッサやベースバンド・プロセッサに対応するよう設計。
ADMインタフェースは、携帯電話の上位機種に使われている標準的な非同期型デュアルポートRAMや組み込みシリアルインタフェースといったアプローチよりも高い帯域幅を確保し、かつ、I/O カウントを抑えられる。
* プロセッサI/Oピンの数を半減。使用しないピンは、メーカーが端末の差別化につながると考える機能をサポートするために使用できる。
* プロセッサが他のデバイスを制御あるいは監視、またはその両方を行うことを可能にするダイナミックなプログラマブルI/Oを8つ搭載。端末の設計エンジニアが差別化につながる追加機能をさらに増やすことも可能にする。
IDTのフロー・コントロール・マネジメント事業部バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャであるトーマス・ブレナー(Thomas Brenner)は、「ハイエンドの携帯電話のユーザーは、高速ダウンロードと、最高級の画質/音質での再生機能との両方を求めています。しかし、このスピードと品質が電池寿命を減らすことがあっては、ならないのです。当社では、ベースバンドとアプリケーションのプロセッサ間のインタフェースが、大きな性能上のボトルネックと電池の消耗につながっていることを突き止めました。この問題を解決するには、新しいインターコネクトの構造が必要であることは明らかでした。このため当社は、ハイエンド携帯電話の主要メーカー、また、このアプリケーション分野で卓越したプロセッサ部品を提供するメーカーと、緊密な協力関係を結んでM2Iを設計しました」と述べている。
M2Iは、複数のアドレス指定が必要ないカウンタを内蔵し、同期型クロッキング・スキームを採用することで、高性能で電池の消耗を低減するアーキテクチャを実現した。その結果として、前世代製品が64Kbitのデータを処理するのに8,000サイクル必要だったのに対し、M2Iはわずか4,001サイクルで処理できる。また、データ転送に必要なサイクル数を半減できるだけでなく、サイクル速度が3倍になっているため、全体の性能としては6倍速を実現している。これだけの性能を実現したうえで、さらに電池の消耗を90%削減できるのである。
価格と供給状況
新製品M2Iは1個当たり3米国ドル、1万個単位でサンプル出荷中である。
詳細については、 http://www.idt.com/go/m2i をご覧ください。
< IDT社の概要 > URL: http://www.idt.com/
IDTは、デジタル・メディアの世界をより豊かにすることを常なる目標として、同社の基盤となる半導体製造経験と、重要な技術革新を組み合わせて、顧客企業の抱える問題を解決する低消費電力のミックスド・シグナル・ソリューションを開発、提供しています。カリフォルニア州サンノゼに本社を置くIDTは、設計、製造、および販売の拠点を世界中に持っています。
IDTの株式は、NASDAQ株式市場(r)において“IDTI”の銘柄で取引されています。IDTに関する更に詳しい情報については、 www.IDT.com をご覧ください。
<日本IDT株式会社 について> URL http://www.idt.co.jp/
日本IDT株式会社(所在地: 東京都千代田区三番町8番1三番町東急ビル7F、資本金: 1億円)は、米国IDT社が100%出資し1987年に設立されました。
日本IDT株式会社は、お客様のイノベーションの加速に不可欠な半導体ソリューションの設計、開発、提供におけるワールドリーダーであるIDTの日本法人です。通信、コンピューティング、デジタル家電分野において、技術発展のために複雑化するシステム設計の問題解決を支援します。
システムレベルの技術知識と、広範囲にわたるさまざまな技術を統合することで、IDTは、タイミング製品、ネットワーク・サーチ・エンジン、フロー・コントロール・マネジメントIC、また業界標準規格に準拠したシリアル・スイッチ製品を含め、必要不可欠な製品を提供していきます。
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