三洋電機と北海道電力、寒冷地向け多機能型(暖房・給湯)エコキュートを発売
寒冷地向け多機能エコキュートの開発と発売について
~業界初の寒冷地向け多機能型(暖房・給湯)エコキュート~
三洋電機株式会社と北海道電力株式会社は、北海道における冬季の厳しい環境下でも高効率で高温出湯可能な自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機(エコキュート)をベースに、住宅を暖房できる機能を兼ね備えた、業界初(※1)の寒冷地向け多機能(暖房・給湯)エコキュートの開発を共同で行ってきました。このたび、札幌市、旭川市等で実施したモニター試験で目標の性能が得られたことから、本年6月1日より三洋電機株式会社が北海道限定で販売を開始いたします。
近年、省エネルギーの推進や地球温暖化防止の観点から給湯や空調機器の高効率化が求められております。寒冷地である北海道では、世帯当りのエネルギー消費量(暖房、給湯、照明など)が全国平均の約1.4倍あり、そのうちの約5割が暖房、約2割が給湯用途となっています。このため、省エネルギー・環境性の観点から給湯用途に加え暖房用途でも使える高効率の多機能型(暖房+給湯)ヒートポンプシステムの開発が大きな課題となっていました。
このたび開発した『多機能エコキュート』は、ヒートポンプユニットに三洋電機独自の冷凍サイクルを採用し、外気温-25℃まで動作可能(※2)とするとともに、低外気温度時の加熱能力と効率を向上させました。また、暖房回路にも、独自のCO2冷媒と暖房循環水とを熱交換する「直接加熱方式」を採用し、給湯湯量に影響を与えることなく連続暖房が可能となっております。
今後とも省エネルギー機器の開発に積極的に取り組み、省エネルギーの推進、地球温暖化防止への貢献と共に、お客さまのエネルギーコスト低減、快適性向上などのニーズにお応えするよう努めてまいります。
※1:外気温-10℃以下対応の多機能型自然冷媒ヒートポンプ給湯機として業界初(2007年5月23日現在)。
※2:-20℃まで暖房・給湯加熱能力を保証、-25℃まで動作保証。なお、貯湯タンクユニット、中継BOXは室内設置。
■ 寒冷地向け多機能エコキュートの概要
* 関連資料 参照