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2024'11.26.Tue
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2007'05.29.Tue

サントリー、L-カルニチン含有カロリー調整食品の体重減少停滞期抑制効果を確認

L-カルニチン含有カロリー調整食品の
体重減少停滞期抑制効果について

―  第61回 日本栄養・食糧学会大会で発表  ―


 サントリー(株)健康科学研究所(所長:木曽良信、大阪府三島郡島本町)は、L-カルニチンの配合を特徴とするカロリー調整食品の継続摂取による体重、体脂肪などの減少効果ならびに体重減少停滞期抑制効果について、京都大学、岡山県立大学、京都医療センターとの共同研究により見出しましたので、第61回 日本栄養・食糧学会大会(2007年5月17日-20日、京都府)にて発表します。

 今回の発表骨子は、以下のとおりです。

▼発表演題:
 「体重減少停滞期に着目したL-カルニチン含有フォーミュラ食の効果
 ― 若年女性における検討 ― 」

▼発表者:
 岡山県立大学 保健福祉学部 小橋理代、講師 永井成美 ほか
 サントリー(株)健康科学研究所 堀川千賀、江川香、吉村麻紀子  ほか

●カロリー調整食品(フォーミュラ食)とは
 ダイエット中の食事として、栄養バランスの管理とカロリーコントロールを手軽に行える食品です。近年、肥満治療のための食事療法の中でも用いられていますが、一般の方を対象としたダイエット健康食品としても注目を集めています。

●L-カルニチンとは
 骨格筋や心臓の筋肉に多く存在し、脂肪を細胞内のミトコンドリアへ運ぶ重要な役割を担っています。カロリーの消費や脂肪燃焼に関わっていますが、加齢に伴って減少することが知られています。本成分を補うことにより、脂肪燃焼を促進し、痩せにくくなった中高年の体質を改善することが期待されています。

●体重減少停滞期とは
 学術的に明確な定義はありませんが、ダイエット開始の一定期間後に現われることの多い、体重減少が止まるか又はそのペースが著しく遅くなる期間のことを指し、摂取エネルギー低下への生体の適応現象であると考えられています。この停滞期は『頑張っているのに効果が現れない』とダイエットに挫折してしまう一因にもなっています。

<研究の背景>
 サントリー(株)健康科学研究所では、大学や医療機関と共同して、カロリー調整食品に関する研究を進めています。低カロリーでありながらタンパク質と主なビタミン・ミネラルを必要量摂取できるカロリー調整食品は、減量のための効果的で安全な手段として食事療法にも広く取り入れられています。これまでの研究において、L-カルニチンの配合を特徴とするカロリー調整食品摂取による、エネルギー代謝の亢進を伴う減量効果を見出しています。(第60回日本栄養・食糧学会大会、第27回日本肥満学会など)
今回の研究では、本カロリー調整食品に配合されたL-カルニチンに、ダイエット開始の一定期間後に現れる体重減少停滞期に対する効果について検討を行いました。

<実験方法>
 成人女性20名を無作為に2群に分け(表1)、1日の食事三食のうちの一食 (夕食)をL-カルニチンを配合したカロリー調整食品(L-カルニチン(+)、表2)、またはその中からL-カルニチンのみを除いたカロリー調整食品(L-カルニチン(-))で代替し、これを4週間継続した後、体重、体脂肪率の変化を調べました。なお、各カロリー調整食品は、粉末50gを約350mlの水に溶かして飲用させました。本試験では4週間の試験期間を1週間ごとのブロックにわけ、体重減少量を比較し、体重減少停滞期に対する効果について検討しました。

 *「表1・2」は関連資料を参照

<結果>
これまでの報告どおり、両群においてカロリー調整食品を摂取することで、体重、体脂肪率が減少しました(図1)。また、1週ごとの体重変化を比べたところ、L-カルニチン(+)摂取群では、L-カルニチン(-)摂取群で見られるカロリー調整食品摂取開始2週目に現れる体重減少停滞期における体重減少の鈍化が改善されました(図2)。

 *「図1・2」は関連資料を参照

<結論>
 カロリー調整食品で1日の食事三食のうち一食(夕食)を代替することにより、体重、体脂肪率の減少が認められ、さらに配合されたL-カルニチンにより、ダイエット開始の2週間後に現れる体重減少の停滞が抑制されることが明らかとなりました。
以上の結果より、カロリー調整食品にL-カルニチンを配合することで、ダイエット中の体重減少停滞期において改善効果がみられ、確実な減量効果に寄与することが期待されます。

▼日本栄養・食糧学会について
 日本栄養・食糧学会は、栄養科学ならびに食糧科学に関する学理および応用の研究についての発表、知識の交換、情報の提供を行う事により、栄養科学、食糧科学の進歩普及を図り、わが国における学術の発展と国民の健康増進に寄与することを目的として1947年に設立され、会員数は4,000名を超えます。今回は、第61回学術大会となります。


以 上

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