新日鉄エンジニアリング、中国の首鋼京唐鋼鉄から大型コークス乾式消化設備を受注
中国/首鋼京唐鋼鉄向け大型CDQ(コークス乾式消火設備)受注について
新日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 羽矢惇)製鉄プラント事業部(事業部長 高橋誠)は、首鋼京唐鋼鉄連合有限責任公司(首鋼京唐鋼鉄)から世界最大となるコークス冷却処理能力260t/hを有するコークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching equipment / CDQ)を受注いたしました。
首鋼京唐鋼鉄は北京市内にある首都鋼鉄集団公司(首鋼)の移転計画に則り、首鋼及び唐山鋼鉄集団有限公司が出資を行い粗鋼生産能力800万トンの臨海部新規一貫製鉄所を中国河北省曹妃甸に建設中で、生産設備の大型化並びに技術先進性の両面において、今後中国鉄鋼業をリードする製鉄会社と位置づけられております。今回のCDQは、新たに導入する大型コークス炉に合わせて設置されます。
当社は、今後普及が予測される大型コークス炉に合わせたCDQを開発し、首鋼京唐鋼鉄との協議を続けてきました。今回の発注は、当社のCDQ技術の先進性・信頼性とともに、当社の環境・省エネに対する高い意欲が評価され実を結んだものです。
また、当社は2003年に、中国におけるCDQ設備、及びその他省エネルギー・環境保護設備の設計、製造、販売等、を目的として北京首鋼設計院と合弁にて「北京中日聯節能環保工程技術有限公司(北京JV)」を設立しており、これまでに6基のプロジェクト実行しております。当社の技術力、これまでの実績に加え、北京JVによる中国でのプロジェクト実行力の高さも首鋼京唐鋼鉄より高く評価されております。
現在中国では、環境、省エネ関連分野への関心・ニーズが高まっております。当社は北京JV を拠点として、大型CDQの普及活動を行っていくと共に、石炭調湿設備(CMC)、各種リサイクル技術といった当社の環境、省エネ設備商品の拡販に注力し、中国におけるCO2 排出削減にも大きく貢献していきたいと思います。
[本CDQ 設備能力]
1. コークス処理能力: 260t/h
2. 蒸気発生量: 151t/h
3. 発電量: 25MW (タービン・アンド・ジェネレータ設置)
<北京中日聯節能環保工程技術有限公司(北京JV)の概要>
□ 英文名称:Beijing JC Energy & Environment Engineering Co., Ltd
□ 資本金:750万人民元
□ 出資比率:新日鉄エンジニアリング60% 北京首鋼設計院40%
□ 主要役員:董事長/洪鵠(北京首鋼設計院より派遣)
総経理/大庭泰(新日鉄エンジニアリングより派遣)
□ 所在地:中国北京市
□ 主な業務内容:中国におけるコークス乾式消火設備、及びその他省エネルギー・環境保護設備の設計、製造、販売等