富士フイルム、富士宮工場の天然ガス・コージェネレーション設備を新設
富士フイルムが推進する地球温暖化対策
富士フイルム 富士宮工場の天然ガス・コージェネレーション設備を新設
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、当社の主要製品である写真用印画紙の原紙やXーレイフィルムなどの、国内主力生産拠点である富士宮工場(静岡県 富士宮市 工場長:阿部 久正)で使用するエネルギーの、天然ガス・コージェネレーションの設備を新設し、6月1日より稼動いたします。
富士宮工場では、工場内で使用する蒸気と電気をバランス良く発生させ、省エネルギーを図るコージェネレーション設備(自家発電プラント)を1968年から稼動させ、2003年には、使用する燃料をCO2排出量の少ない天然ガスへの転換を進めることで、CO2排出量を削減してきました。
今回、従来に比べて効率の良い高効率型天然ガス・コージェネレーション設備(*1)(発電能力17,250kw)を新設し、さらに天然ガスへの燃料転換を従来の20%から50%に進めることで、工場全体のエネルギー使用量をエネルギー原単位で9%、CO2排出量を同じく原単位で13%、現在より向上させていく計画です。
また、使用しておりました従来の設備は、点検時などバックアップ用途として継続して活用いたします。
富士フイルムは、エネルギー使用量の多い化学系主要6工場について、CO2排出削減のために順次天然ガスの導入を進めています。2003年に富士宮工場および神奈川工場小田原サイト、2004年に神奈川工場足柄サイト、2006年に富士フイルム九州株式会社、2007年4月には吉田南工場で天然ガス・コージェネレーション設備の稼動開始をいたしました。2008年には主要6工場の最後となる富士フイルムオプトマテリアルズ株式会社に導入する予定です。主要6工場全てに天然ガスが供給される2009年度は、年間約21万トンのCO2が削減される見込みです。
また、天然ガスの導入以外にも新エネルギー(太陽光発電など)による電力の利用や、省エネ化を実現する新たな生産設備の開発、生産工程のエネルギーロス削減を目指した徹底的な改善活動など、CO2排出量削減を徹底して進めています。
富士フイルムは、今後も環境諸課題に対し一歩先行した取組みを行い、21世紀の地球にとって最重要課題である“持続可能な発展”に積極的に貢献していきます。
*1: 高効率型天然ガス・コージェネレーションとは、天然ガスを燃料として発電効率の高いガスエンジンやガスタービンにより発電を行い、その際に発生する排熱を蒸気や温水などで回収し、有効利用する熱電併給システムのこと。
<本件に関するお問い合わせ>
CSR推進部 環境・品質マネジメント部 TEL 03-6271-2064