リニアテクノロジー、リファレンス内蔵デジタル・アナログ・コンバーターファミリを発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC2630」ファミリを販売開始
小型SC70パッケージ、リファレンス内蔵の12ビット/10ビット/8ビット電圧出力DACファミリ
2007年6月4日-リニアテクノロジーは、業界最小クラスのリファレンス内蔵デジタル・アナログ・コンバータ(DAC)「LTC2630」ファミリの販売を開始しました。LTC2630ファミリは小型2.1mm×2mm6ピンSC70パッケージで供給され、ピンおよびソフトウェア互換のLTC2630-12(12ビット)、LTC2630-10(10ビット)やLTC2630-8(8ビット)があり、性能/コストを最適化することができます。1,000個時の参考単価は、LTC2630-12が180円(税込み)から、LTC2630-10が156円(同)から、LTC2630-8が124円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC2630ファミリは、2.5Vまたは4.096Vの10ppm/℃フルスケール・リファレンスを選択可能で、競合するリファレンス内蔵DACと比べて、基盤面積をおよそ50%削減します。これらのシングル電圧出力DACはINL誤差が±1LSBという12ビットDC特性を達成します。LTC2630ファミリは、Iグレード(-40℃~+85℃)およびCグレード(0℃~+70℃)温度範囲に加えてHグレード温度範囲(-40℃~+125℃)での動作が保証されているので、「ボンネット下の」車載電圧調整に最適です。小型SC70パッケージ、内部リファレンス、分解能の選択肢を特長とするLTC2630ファミリは、バッテリ駆動、民生、およびプロセス制御機器など、様々なスペースが制限された携帯アプリケーションに使用可能です。
低消費電力のLTC2630ファミリは、3Vでの消費電流がわずか160μA、5Vで180μAです。最大50MHzのクロック・レートで3線SPI互換シリアル・インターフェイスを介して通信を行い、DAC出力はハーフスケール・ステップで5μs以内にセトリングします。2.7V~5.5Vの単一電源で動作し、出力は内部リファレンス電圧まで振幅するか、あるいは、電源電圧までレール・トゥ・レールで振幅することが可能です。DAC出力は起動時にゼロスケールまたはミッドスケールにリセットできるので、電源が最初に印加されたときに強制的に接地できない設計に対し柔軟性が増します。
LTC2630ファミリの特長
・高精度リファレンスを内蔵
2.5V10ppm/℃(LTC2630-L)
4.096V10ppm/℃(LTC2630-H)
・最大INL誤差:1LSB(LTC2630A-12)
・低ノイズ:0.7mVP-P(0.1Hz~200kHz)
・全温度範囲で単調性を保証
・内部リファレンスまたは電源をリファレンスとして選択可能
・電源範囲:2.7V~5.5V(LTC2630-L)
・低消費電力動作:160μA(3V電源時)
・1.5μA(最大)までのパワーダウン
・ゼロまたはミッドスケールにパワーオン・リセット
・SPIシリアル・インターフェイス
・小型6ピンSC70パッケージ
注:VP-PのP-Pは下付。
添付画像:SC70パッケージ、リファレンス内蔵の12/10/8ビットDAC
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