ニコン、ラインセンサー用高性能レンズ「Nikon Rayfact VLシリーズ」を発売
大型ラインセンサや広い倍率範囲に対応した産業用レンズ
ラインセンサ用高性能レンズ「Nikon Rayfact VLシリーズ」の発売について
株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)の子会社、株式会社栃木ニコン(社長:黒澤知至/本社:栃木県大田原市)は、大型ラインセンサカメラを使用した画像取り込みに適した高性能産業用レンズ「Nikon Rayfact VL0.5倍」「Nikon Rayfact VL0.7倍」「Nikon Rayfact VL1倍」「Nikon Rayfact VL1.4倍」を開発。2007年7月下旬から発売します。
●発売概要
商品名:「Nikon Rayfact VL(レイファクト ブイエル)0.5倍」
「Nikon Rayfact VL0.7 倍」
「Nikon Rayfact VL1倍」
「Nikon Rayfact VL1.4倍」
価 格:オープンプライス
発売予定日:2007年7月下旬
発売予定数:初年度500本
●開発の背景
外観検査装置市場は、被検物の微細化に伴い、高精細・高品質への要求が高まりを見せています。またCCDカメラメーカーでは、これまでハイエンドとされてきた7μm×8kラインセンサカメラ*1から、さらに高精細な5μm×12kラインセンサカメラ*2を開発、発売しています。
今回発売する「Nikon Rayfact VLシリーズ」は、こうした外観検査装置市場やCCDカメラ市場でのニーズをもとに、5μm×12kラインセンサカメラを使用した画像取り込みに適した高性能産業用レンズとして開発した製品です。
5μm×12kラインセンサカメラと組み合わせて使用した場合に、最適な画像が得られるよう、カメラのイメージサイズに合わせてイメージサークルφ62mmを確保するなど、ラインセンサカメラの性能を十分に引き出せる光学設計になっています。また、7μm×8kラインセンサカメラにも対応しており、高精細な画像を得ることができます。
液晶・シートなどの大きな被検物から、プリント基板・TABなどの小さな被検物まで、さまざまな分野における高精細な画像取り込みに適している高性能産業用レンズです。
*1 7μm角の画素が、横一列に8,000画素相当、配置されているラインセンサカメラ
*2 5μm角の画素が、横一列に12,000画素相当、配置されているラインセンサカメラ
●主な特長
1.5μm×12k/7μm×8kラインセンサカメラに適したイメージサークル
5μm×12k/7μm×8kラインセンサカメラなどの大型イメージサイズに対応したイメージサークルφ62mmを確保しています。
2.外観検査に適した倍率ラインアップ
液晶・シートなどの大きな被検物から、プリント基板・TABなどの小さな被検物まで、さまざまな用途に合わせて、0.5倍、0.7倍、1倍、1.4倍をラインアップとして取り揃えています。
3.均一高画質
中心から周辺まで高解像度、性能の均一性を確保しております。5μm×12k/7μm×8kラインセンサカメラなどの大型イメージサイズに対応し、中心から周辺までカメラ性能を十分に引き出せる光学設計となっており、画像処理を強力にサポートします。
4.歪曲収差を低減
イメージサークルφ62mmにおいて、徹底した歪曲収差の低減を実現しました。優れた光学性能により、大型ラインセンサカメラでも歪みのない画像を得ることができます。
5.絞り値を固定できる絞りロックねじを採用
絞り値を固定できるロック機構を装備することで、設定状態を一定に保つことができます。また、クリックストップ位置のほかに、使用状況に合わせた絞り値の固定が可能です。
6.指標位置の変更が可能
マウント部に回転機構を持たせることで、レンズ設置状況に合わせて、絞り目盛の指標位置を任意の位置に設定することが可能です。
*主な仕様は添付資料をご参照ください。