日本TI、低入力電圧からの昇圧が可能なDC/DCコンバーターを発売
日本TI、太陽電池やマイクロ燃料電池からの昇圧を可能にする
業界最小入力電圧、昇圧型コンバータを発表
0.3V~5.5Vの入力電圧ならびに0.5Vからのスタートアップで動作可能、
バッテリ動作機器において新たな低電力エネルギー源の活用を実現
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、業界で最も低い入力電圧で動作し、ポータブル電子機器の電源として太陽電池やマイクロ燃料電池など、新しいエネルギー源の活用を実現する昇圧型DC/DCコンバータ、『TPS61200』を発表しました。この製品は小型パッケージであるとともに、入力電圧0.3V(ボルト)からの昇圧動作が可能であり、携帯電話、ポータブルの医療用機器、メディア・プレーヤなどの回路設計において、太陽電池やマイクロ燃料電池など、新しいエネルギー源を使用する際に問題となる低入力電圧の障壁を克服できます。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/sc07062(日本語)から参照できます。
『TPS61200』昇圧型コンバータは1.5A(アンペア、最大値)の電流スイッチ回路を内蔵しており、0.3V~5.5Vの入力電圧範囲で定格動作を提供します。またUVLO(電圧低下ロックアウト)ピンを補助出力電圧(VAUX)に直接接続した場合、入力電圧0.0Vまで電力制御動作が可能です。『TPS61200』は、どのような負荷条件においても0.5V(最大値)という究極の低入力電圧からのスタートアップ機能を保証することが可能です。これに対して、現行の最も優れた昇圧型コンバータは入力電圧の最低値は約0.7V、スタートアップ電圧は約0.9Vであり、主要な充電型バッテリ・セルをサポートするには十分ですが、太陽電池やマイクロ燃料電池などの新型エネルギー源を使用するアプリケーションのサポートには不十分です。
『TPS61200』は単一の太陽電池セルで動作する能力を備えており、複数の太陽電池の直列接続や、そのために必要な保護回路が不要です。このため、太陽電池を搭載し、室内の照明のみで携帯機器を充電することも可能で、無限大の待ち受け時間を提供する携帯電話の充電器をはじめ、潜在的な革新性を備えた新規のデザインを実現できます。
TIのDC/DCコンバータ製品の開発責任者であるウーベ・メンゲルカンプ(Uwe Mengelkamp)は次のように述べています。「ポータブルの医療用機器、ワイヤレスおよびポータブル・オーディオ・プレーヤをはじめとするポータブル機器の設計者は、製品のバッテリ動作時間の延長と差別化のため、太陽電池やマイクロ燃料電池などの新しいエネルギー源を使用する方法を探し求めてきました。低入力電圧の『TPS61200』を使用することで、これら新しい低電力エネルギー源とお客様のシステム内のICの接続を実現できることは確実です」
*以下、製品の特長は添付資料をご参照ください。
【 読者向けお問い合わせ先 】
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL:http://www.tij.co.jp/pic/
以 上