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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.25.Mon
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2007'06.06.Wed

神戸製鋼と富士養鱒場、水産養殖設備で抗菌めっき技術を利用する技術を確立

高機能抗菌めっき技術『KENIFINE(ケニファイン)』
の水産養殖設備への採用について

~利用技術の確立により、民間養魚場での導入を開始~


 静岡県水産技術研究所富士養鱒場と(株)神戸製鋼所(以下:神戸製鋼)は、サケ科魚類(*1)養殖設備における器材の衛生管理を目的として、神戸製鋼が開発した抗菌めっき『KENIFINE(ケニファイン)(*2)』を利用する技術を確立しました。これにより、卵や用水の消毒に使われていた医薬品の使用量を低減し、比較的安価で衛生管理を行うことが可能となります。本技術は、山梨県の民間業者(緑養魚場)ほか、静岡県下の複数の民間養魚場においても導入されており、昨年秋からは養殖魚の出荷が始まっています。

 本技術は、長い間一般的に使われていたミズカビ(*3)防除材である「マラカイトグリーン(*4)」が薬事法改定により2005年8月より使用禁止となるのを受けて、その代替技術候補として2004年から共同研究を開始し、実証試験を行ってきたものです。2005年8月以降は、パイセス(*5)などが卵消毒用の水産用医薬品として用いられていますが、食品の安全性に対する消費者の関心が高まっていることなどから、出来るだけ医薬品を使わず低コストに抑えたい養殖業界の要望に応える形で、このほど導入が実現しました。

 静岡県内の養魚場等での2年半にわたる実地検証などを経て、本技術の特性(ケニファイン金網には静菌作用(*6)があり、ミズカビが付着し難い)、魚体への安全性(卵の発眼率(*7)・孵化率(*8)は良好で、成魚に与える悪影響もない)、ケニファイン器材の消毒手段(水産用イソジン、逆性石鹸(*9)が適している)などの確認を済ませました。これにより、民間養魚場の卵管理設備における本技術利用に際してのガイドライン・適用マニュアルの整備が完了したことになります。

 また、神戸製鋼グループの神鋼鋼線工業(株)及びその子会社の神鋼鋼線ステンレス(株)では、実際に養殖設備で使われる孵化盆ネット向け抗菌金網用として、ケニファインめっきを施したステンレス鋼線の製造を開始しました。これまでの製網後めっきでは、鋼線交差部分の皮膜形成が難しく、菌の温床になっていましたが、めっき鋼線を網織り(*10)することで、この問題を解決しました。

 今後は静岡県周辺に限らず、全国規模での本技術の導入普及を目指します。また、淡水だけでなく、海水での養殖についても適用拡大を図っていくなど、幅広い分野で養殖業界や食の安全に貢献していきたいと考えています。


以 上

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