森ビル、中国で建設中の超高層複合ビル「上海環球金融中心」に制振装置を設置
建設中の「上海環球金融中心」、地上90階(395メートル)に制振装置を設置
~超高層ビルの建物の風揺れを大幅に軽減し居住性を向上~
森ビル株式会社などが出資している上海環球金融中心有限公司は、中国・上海市浦東新区陸家嘴地区に建設中の地上101階建て超高層複合ビルプロジェクト「上海環球金融中心」(英文名称:Shanghai World Financial Center)の90階に制振装置を設置致しました。
上海環球金融中心は、オフィス、ホテル、展望施設、カンファレンス施設、商業施設等から構成される複合超高層建築です。建設工事は現在、地上93階(高さ416メートル)の高さにまで達しており、本年9月には上棟(地上101階、492メートル)、2008年春に竣工(予定)いたします。
地上90階には、ホテルやオフィスなどにおける強風時の居住性向上を目的として、制振装置を2基設置いたします。この装置は、強風発生時の建物の揺れをセンサーで感知し、装置内部にワイヤーで吊った1基当り150トンの振動体(重り)をコンピューター制御で動かすことで、風による揺れを抑えるものです(装置の詳細については関連資料をご参照ください)。
同様の制振装置は、これまでにも世界各地の超高層建物で多く導入されておりますが、中国本土での導入事例は上海環球金融中心が初めてとなります。