NEC、高精度センサー搭載の指紋認証による入退室管理システムを発売
指紋認証による入退室管理システム「FingerThrough(フィンガースルー)III」を発売
- 高精度センサを搭載し、管理機能と保守性を向上した新製品の提供 -
NECはこのたび、解像度が1000dpi(※1)の高精度センサを搭載し、他システムとの連携や操作性、保守性などをそれぞれ向上した、指紋認証による入退室管理システム新製品「FingerThrough(フィンガースルー)III」の販売活動を本日から開始いたしました。
NECの「FingerThrough」は、独自開発の指内散乱光直接読取方式(※2)を採用したことにより、他の方式では読み取りが困難な乾燥指や湿潤指なども快適に読み取りできることに加え、世界最高水準の精度を誇る照合アルゴリズムにより、ID番号を併用せずに指紋だけで厳密な認証ができることを最大の特長としております。また、本体に電気錠制御部を内蔵しているため、施工が短期間で実現できるなど、高い運用性も合わせて実現しております。
新製品の主な強化ポイントは以下の通りです。
<1> 複数のドアコントロールパネルにおいて入室/退室履歴の不整合を監視する「グローバルアンチパスバック」機能を新たに搭載。これにより、厳密な通行チェックが可能となり、共連れ通行やすれ違い退室などを抑止し、より高度なセキュリティ環境を実現することができる。
<2> 他システムとの連携性を高めたことにより、ICカードシステムと組み合わせたより強固かつスムーズな認証システムなど、ユーザ環境に合わせた柔軟なシステム構築が可能。
<3> 各々のドアコントロールパネルに対する登録データの配布や、扉の利用履歴の収集時間を短縮するとともに、履歴情報を自動的にバックアップして保管する機能の実現など、管理機能を大幅に強化。
<4> ユーザごとに異なる利用環境の情報をSDメモリカードに登録してバックアップすることができる。また、万一の故障時にはセンサ部分のみを取り外して交換することができるなど、保守性を向上。
新製品の販売価格(消費税を除く)は以下の通りであり、出荷開始は本年6月14日を予定しております。NECは今後積極的な販売活動を展開し、今後1年間に2000台の販売を見込んでおります。
□ドアコントロールパネル 標準価格 398,000円
□ドアコントロールソフトウェアV3 標準価格 100,000円から(※3)
近年、企業では内部行為による情報漏えいによる犯罪などが増えていることから、セキュリティを確保するために厳密に本人を確認できるシステムが求められております。「万人不同」「終生不変」という特徴をもつ「指紋」を用いた認証は、個人情報保護に関するガイドラインで規定する「入退室管理の実施」や、ISMSの導入に必要なシステムの実現に最適なものであり、NECでは今後とも関連製品の機能強化を継続的に実施してまいります。
以上
※1 dpi(dot per inch)は、25.4mmあたりのドット数のこと
※2 指紋センサの上に指を置き、指の中に光をあて、指の中で光を散乱させると、隆線部では指紋センサに直接光が届き明るくなり、谷部では空気層で光が分散するので暗くなるという性質を使い、指紋の画像を読み取る方式です。乾燥指や多汗指など、指の表面の状態に左右されずに指紋の画像を読み取ることができます。
※3 ドアコントロールパネル5枚までの場合
◆新製品に関する情報
http://www.nec.co.jp/pid/
◆本件に関するお客様からのお問い合わせ先
第二官庁ソリューション事業部 事業推進部
http://www.nec.co.jp/pid/
電話 (03)3798-2940
(※ 参考画像は関連資料を参照してください。)