マイクロソフト、携帯端末向けOS「Windows Mobile 6日本語版」を提供
■モバイルの新しい世界を切り開く新製品の提供
携帯端末向けOS、Windows Mobile(R) 6日本語版を提供開始
~ 採用通信事業者・携帯端末メーカーも拡大、Office 2007ファイル形式もサポート ~
マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区)は、携帯端末向けプラットフォームの最新版 Windows Mobile(R) 6日本語版(以下Windows Mobile 6)を、本日より携帯端末メーカー向けに提供開始しました。
Windows Mobile 6は、2005年12月にWindows Mobile 5.0日本語版を提供開始した後に随時追加されたメッセージング&セキュリティ機能パックやその他の各種修正プログラムを組み込むと同時に、新たに大幅な機能拡張を実現し、携帯端末プラットフォームとしての性能をより高めています。
通信事業者や携帯端末メーカーは、最新のWindows Mobile 6を自社端末に採用することで、端末開発に要する期間を短縮し、開発コストも抑え、効率的かつ柔軟に開発を行うことが可能となります。また、ユーザーは、格段に進化したWindows Mobile 6をベースに開発された携帯端末を利用することで、よりリッチでスマートなモバイル環境を手に入れることが可能となります。
セキュリティ面および端末の管理面上の機能も大幅に向上していることから、企業による導入もスムーズになり、企業ユーザーはより高度なメッセージング環境をベースに生産性を飛躍的に高めることが可能となります。
Windows Mobile 6の主な特長は以下の通りです。
■モバイルメッセージング機能の強化
●HTMLメールのサポートや英語のスペルチェック機能などの追加により、よりPCに近い環境でのメッセージング処理が可能となり、ユーザーの利便性が向上します。
●Microsoft(R) Exchange Serverと連携することで、サーバー上にあるメールの検索や、フラグの設定、また不在時のアシスタントの設定などがWindows Mobile 6搭載端末で可能となるだけでなく、デジタル情報の保護および高いレベルでの制御を行うためのIRM(Information Rights Management)が適用されたメールのサポートが実現されるため、特に企業ユーザーにおいてはより高度なセキュリティ環境が提供されます。また、社内のMicrosoft Office SharePoint(R) Portal Server上に保存されているファイルにも、Exchange Serverを介して社外からアクセスすることができ、電子メールに社内リンクとして記載されているファイルにもスムーズにアクセスすることが可能となります。
●最新のMicrosoft Office製品である、Word 2007、Excel(R) 2007、PowerPoint(R) 2007のファイル形式をサポートしますので、電子メールに添付している、あるいはメモリーカードに保存されたOffice文書なども違和感なく閲覧し、編集することが可能です。また、Office 2007ファイル形式のサポートの他、FaxやZIPファイル形式も同時にサポートします。
・ 2007年6月6日時点で日本国内で発表されているWindows Mobile搭載端末に関しては、無償で本サポートへのアップデートを提供します。
・ 2007年6月7日以降に発表されるWindows Mobile搭載端末に関しては、標準で実装される予定です。
なお、本件の詳細につきましては、別途、発表予定です。
■ウェブエクスペリエンスの向上
●Windows Mobile 6では、各種Windows Live(TM)サービスとの統合が可能となり、メッセンジャー、ウェブ検索、ウェブメール、ブログなどのサービスをよりPCに近い環境で利用することが可能となります。また、メッセンジャーのメンバーリストとアドレス帳を同期させ、アドレス帳にて自分のメンバーのオンライン状態が一目で分かるようになり、コミュニケーションの幅に広がりが生まれることになります。
●標準で提供しているブラウザである、Internet Explorer(R) Mobileも大きな進化を遂げました。JavaScript(TM)やAJAX、またDHTMLやXHTMLといった幅広い標準規格へより高度に対応をすることで、ウェブサイトの再現性に関する機能が向上しました。またVGAやワイドVGAなどの高解像度スクリーンに対しても最適化を行い、Windows Mobile搭載端末上での表現力は格段に進化しました。閲覧スピードも、アーキテクチャの改善などにより、以前のバージョンと比較して約30%向上しています。
■セキュリティ・開発性の進化
●Windows Mobile 6は、PCなどからのデジタル証明書の取り込みが容易になっただけでなく、PKCS#12証明書などの取り込みやワイルドカード証明書のサポートにより、デジタル証明書との親和性が高まっています。
またメモリーカードのデータも標準で暗号化できるようになり、個人情報や企業のデータを保護することが可能となりました。
●Windows Mobile 5.0メッセージング&セキュリティ機能パックより提供していたポリシー管理をより高機能化したことにより、企業内で利用する端末のセキュリティと端末の管理面上の機能を高めることに成功しました。
パスワードポリシーの幅が広がったことで、有効期限を設定したり、リセットを実施したりするほか、メモリーカードのデータを強制的に暗号化することも可能になりました。また、ワイプ機能も強化して、メモリーカード内のデータも消去することが可能になりました。
●Windows Mobile 6には、日本語版では初となるリモート デスクトップモバイルが提供されています。これによりWindows Mobile搭載端末をシンクライアントとして活用することが可能となり、PCやサーバーで稼働するWindows(R)アプリケーションにリモートから操作し、作業を行うことが可能となります。その他にもSQL Server(TM) Compact Editionや.NET Compact Frameworkが標準で実装され、LOB (Line of Business)アプリケーションの開発性を各段と向上させています。
これらの特長を持つWindows Mobile 6は3つのエディションから構成され、各用途に合わせて利用できます。
●Windows Mobile 6 Standard Edition
音声通話中心でタッチスクリーンを必要としない携帯端末向け製品
●Windows Mobile 6 Professional Edition
データ通信中心でタッチスクリーンを有する携帯端末向け製品
●Windows Mobile 6 Classic Edition
非接続型でタッチスクリーンを搭載する携帯端末向け製品
Windows Mobile 6を実装した携帯端末は2007年夏以降、以下の通信事業者様より随時提供される予定です。(五十音順)
ウィルコム株式会社
Windows Mobile 6 Classic Edition 実装 シャープ株式会社製端末
ソフトバンクモバイル株式会社
Windows Mobile 6 Standard Edition 実装 HTC Nippon株式会社製端末
Windows Mobile 6 Professional Edition 実装 株式会社東芝製端末
詳しい製品情報に関しては以下のサイトをご参照ください。
< http://www.microsoft.com/japan/windowsmobile >
Windows Mobile 6提供開始に関して、パートナー企業各社から、賛同コメントをいただいています。各社からのコメントは添付資料を参照ください。
◆マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
マイクロソフト株式会社 Webサイト
< http://www.microsoft.com/japan/ >
マイクロソフトコーポレーション Webサイト
< http://www.microsoft.com/ >
*Microsoft、Windows、Windows Mobile、SharePoint、Excel、PowerPoint、Windows Live、Internet Explorer、SQL Serverは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
<この件に関するお問い合わせ>
マイクロソフト株式会社
マイクロソフト カスタマーインフォメーションセンター
Phone. 0120-41-6755