昭和電工、韓国に半導体・液晶パネル向け特殊材料ガス貯蔵所を竣工
韓国に半導体・液晶パネル向け特殊材料ガス貯蔵所を竣工
昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平)は、2006年8月に設立した当社100%子会社「韓国昭和化学品株式会社」(以下、現地子会社)を通じて、昨秋より建設を進めてまいりました韓国京畿道安城(アンソン)市にある特殊材料ガス貯蔵所(安城ガスセンター)を完工させて、昨日、竣工式を行いました。
韓国の半導体・液晶パネルメーカーの生産規模はここ数年で急拡大し、これらに向けられる特殊材料ガス(エッチングガス(※1)、クリーニングガス(※2)、成膜ガス(※3)等)の需要も同様に拡大しています。当社は、これまで韓国向け特殊材料ガスの配送については、当社の川崎製造所から行っていましたが、このたび韓国内にガスセンターを設置し、信頼性の高い配送体制を整備しました。今後は、韓国のお客様へ、より一層、タイムリーに配送してまいります。
なお、現地子会社は、昨年11月より韓国のお客様からの受注活動、技術・品質上のサポート活動を開始しています。(2006年10月18日付け当社ニュースリリースご参照)今般、本ガスセンターの完工により、現地子会社の機能の一層の拡充を図ります。
当社は、中期経営計画「プロジェクト・パッション」において、特殊材料ガスを含む「半導体プロセス材料」を、当社グループの成長を牽引する成長ドライバーに位置づけています。5つの販売拠点(日本、台湾、中国、シンガポール、韓国)と2つの生産拠点(日本、台湾)により、今後も高品質な製品を高成長が期待されるアジア市場に安定的にお届けし、2008年には、「半導体プロセス材料」の売上を300億円に引き上げる計画です。
(※1)エッチングガス:半導体や液晶パネルの電子回路形成の際に、シリコン基板の上を覆う薄い膜に、微細な溝や孔を刻みつけるために使用されるガス
(※2)クリーニングガス:成膜工程等で使われる製造設備に付着する不要な化学物質を取り除くためのガス
(※3)成膜ガス:シリコン等の基板に薄い酸化膜や窒化膜を形成するために使われるガス
以 上