日立電線、IP-PBX「AquaVocal」とヤマハルーター「RTシリーズ」との動作連携を確認
オールインワンIP-PBX「AquaVocal」と
ヤマハルーター「RTシリーズ」との動作連携を確認
日立電線株式会社は、オールインワンIP-PBX(*1)「AquaVocal」(*2)と、ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:伊藤 修二、以下、「ヤマハ」といいます。)が開発・販売を行うヤマハルーターRTシリーズとの動作連携を確認いたしました。
近年、データ通信網の低価格化と高機能化が進む中、企業においてはIP電話によって拠点間を結んだ内線電話網が急速に普及しつつあります。
本社と支店や営業所等の拠点間でIP電話による内線電話網を構築する場合、各拠点でIP電話用の機器を導入し、通信事業者のIP電話サービスに加入して拠点間を接続することが一般的です。しかし、中小規模拠点では、これらの導入コストが問題となる場合があり、より安価に内線電話網が構築できるシステムが求められております。
このため、従来から当社ではAquaVocalと各社が提供するシステム、デバイスとの連携を拡大することで、このようなニーズへの対応を進めております。
このたび当社とヤマハは、当社のAquaVocalシリーズとヤマハルーターRTシリーズとの動作連携を確認いたしました。
当社のAquaVocalは、200ユーザ以内の中小規模オフィス等でフルIP電話化を実現するための各種機能(*3)を一台に搭載したオールインワンIP-PBXです。また、ヤマハルーターRTシリーズは、中小規模オフィス向けに価格を抑えたインターネット接続用ルーターです。搭載されているVPN機能(*4)によりインターネットをあたかも専用線のように使用した拠点間通信が可能です。
このAquaVocalとヤマハルーターRTシリーズを組み合わせることでインターネット網を利用したIP電話による内線電話網の構築が行えます。そのため、通信事業者のIP電話サービスに加入する必要がなく、中小規模オフィスでもコストを抑えて内線電話網を導入することが可能となります。
また、運用面でもヤマハルーターRTシリーズのVPN機能を利用することにより、インターネット経由で遠隔地に設置したAquaVocalの設定変更が行えるため、システム担当者が出張をすることなく対応が可能であるほか、ソフトフォン*5 をインストールしたノートPCを利用することで、出張先のホテル等、インターネットと接続できる環境であればどこからでも内線通話を行うことが可能であるなどの特長をもっています。
このたびの動作連携を機に当社では、ヤマハとの共同セミナーの開催や、展示会において双方の機器を展示する等、マーケティングや販売について協力を行っていく予定です。
当社では、AquaVocalとさまざまなソフトウェアやアプリケーションとの連携を進め、お客様の多様なニーズに対応したIP電話ソリューションの構築を提案していくことで、IP-PBX市場におけるシェアの拡大を目指してまいります。
以上
*1 PBX(Private Branch Exchange)は、構内電話交換機の略語です。IP-PBXはIP電話用構内交換機のことです。
*2 AquaVocalは、日立電線株式会社の登録商標です。
*3 IP-PBX機能のほか、各種ゲートウェイ(通信サービス事業者、IP電話網、一般電話網、構内電話網等の間を相互接続するためのプロトコル変換機)機能、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernetの略語で電話回線を使用してコンピュータをネットワークに接続する際に使用されるプロトコルをイーサネット上で使用できるようにしたもの)機能、停電時でもアナログ電話機から公衆網へ発着信が可能なサバイバル機能等を備えています。
*4 VPN(Virtual Private Network)は、インターネット網や通信キャリアの提供する網等を使用して、拠点間を専用線のように相互に接続し、安全な通信を可能にする技術のことです。
*5 ソフトフォンは、PCにIP電話ソフトを組み込み、ヘッドセットや受話器等をつなげることでPCを電話機として使用するものです。
■AquaVocalシリーズと動作連携を確認しているサービス、機器、ソフトウェア
※ 関連資料参照