ザ・インクテック、高生産性と高品質を両立させたオフセット輪転印刷用インキを開発
ザ・インクテック
高生産性と高品質を両立したオフ輪インキ 『SOYBI VISTA(TM)』 を開発
ブランケット転写の安定性を高め、洗浄頻度の大幅削減を実現
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円)の子会社で、印刷用インキなどの製造・販売を行うザ・インクテック株式会社(本社:東京都 社長:戸塚嚴男 資本金:20億円 以下:インクテック)は、高生産性と高品質を両立させたオフセット輪転印刷用インキ『SOYBI VISTA(TM)(ソイビービスタ)』を開発し、6月15日より本格的に販売を開始します。
【 背景とSOYBI VISTA(TM)の概要 】
印刷方式の一つであるオフセット印刷では、油性のインキと水が反発しあう性質を応用して、版からゴム製のブランケットにいったんインキを転写した後、紙に再転写します。連続印刷を行っていると、ブランケット上に紙粉やインキが堆積し、印刷のムラや汚れなど品質低下の原因となります。それを防ぐため、印刷会社では、一定の作業ごとにブランケットの洗浄を行っており、そのための作業の中断が生産性向上の阻害になっていました。インクテックはこの問題をふまえ、新規高分子樹脂を用いたワニスを採用し、乳化調整剤の配合を工夫することで耐水性が高く、ブランケットに堆積しづらい新型インキSOYBI VISTA(TM)を開発しました。これにより、ブランケット洗浄の頻度を減らし生産性が向上するとともに、ブランケットへの転写安定性が高く、印刷品質の向上も実現しました。
【 SOYBI VISTA(TM)の特長 】
●ブランケット洗浄負荷の軽減
インキがブランケットに堆積しにくいため、ブランケット洗浄頻度が低減できます。自社従来インキと比較して、ブランケット洗浄までの時間が1.5倍に延びました。
●印刷品質の向上
材料配合の工夫によりインキと水のバランスが向上したことで、版に忠実な網点再現性が得られ、安定した高品質な印刷物の生産を可能にしました。また、墨の光沢、黒度を向上しました。
【 売上見込み 】
本製品により、初年度60億円、2010年には100億円の売上を見込みます。