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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.10.Mon
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2007'02.26.Mon

ルネサステクノロジ、液晶TV・デジタルTVなど対応のTVシステム用LSI9品種を製品化

TVシステム用LSIの多彩なラインアップを製品化

- 液晶TVやデジタルTV、HDMIなどに対応、TVシステムの幅広い開発ソリューションを提供し、機器の低価格化に貢献 -


 株式会社ルネサス テクノロジ(本社:東京都千代田区、会長&CEO 伊藤達)は、このたび、W/Wの市場における様々なTVシステムの開発ソリューションとして、効率良くかつ低コストで実現できるTVシステム用LSIの多彩なラインアップ合計9品種を製品化しました。
 製品のラインアップおよびサンプル出荷開始時期は以下のとおりです。
(1)液晶TV用LSI(3品種) : 2006年9月6日(2品種)、2006年10月(1品種)
(2)液晶TV用デジタル放送用デコーダLSI(1品種) : 2006年11月
(3)アナログ放送用デコーダLSI(2品種)      : 2006年9月6日 
(4)HDMI(注1)デジタルレシーバLSI(1品種) : 2006年10月 
(5)ビデオオーディオインタフェースLSI(2品種)  : 2006年9月6日


<背景>
 近年、TVシステムは、世界的に、液晶TVやPDP TV等の薄型化の促進と、地上デジタル放送の開始などアナログ放送からデジタル放送への移行が加速しています。しかし、薄型TVの普及状況は世界の各地域で種々の事情により異なっており、また、デジタル放送で採用される放送形式も各地域や国により異なっているのが現状です。
 一方、市場からは薄型化やデジタル化など高機能・高画質を求められながらも、TVシステムとして従来のアナログTVと同じような低価格化への要求があり、低システムコストを実現可能なデバイスへの強いニーズがあります。さらに、地域ごとに異なるデジタル放送方式へのフレキシブルな対応など、各地域向けに適したTVシステムを効率よく開発できることへのニーズもあります。
 当社は、これまで、W/Wの放送形式に対応した製品を含め、CRT TVや液晶TV向けに多様なLSIを製品化し、TVシステムの開発効率向上、低価格化に貢献してきました。
 そして今回、さらなる開発効率向上とシステムの低価格化の強いニーズに対応するため、今後のTVシステム開発のソリューションとして、TVシステム用LSIの多彩なラインアップを製品化しました。

<製品について>
 製品化した9品種は、全世界におけるTVシステムの多様な開発ニーズに対応するものであり、システムの開発効率向上を図れるとともに、システムの低価格化に貢献します。
 各製品の主な特長は以下の通りです。

(1)液晶TV用LSI(3品種:「R8J66610xxxBG」「R8J66611xxxBG」「R8A66631FP」)
 液晶TVにおける主要な信号処理機能(Y/C分離、ノイズリダクション、IP変換、データスライサ、NCM(注2))やシステム制御用マイコンに加え、PC入力、HDTV(High Definition TV)対応のD5(1125p)入力に対応し、直接液晶パネル等に接続可能なLVDS(注3)出力回路を搭載しました。 
 「R8J66610xxxBG」「R8J66611xxxBG」は、Y/C分離やノイズリダクション、IP変換に3次元処理回路を搭載して高画質化を図っており、2画面表示機能も搭載しています。パネル出力は10ビットのLVDS出力であり、液晶TVだけでなくPDP TVへの対応も可能です。また、4Mビットのフラッシュメモリ、64MビットSDRAMのチップをSiP(System in Package)として搭載しました。さらに、「R8J66610xxxBG」はメモリに加えて音声多重デコーダのチップを搭載しています。これにより、部品点数を削減でき、システムボードの小型化およびシステムの低価格化を図れます。 
 また、「R8A66631FP」は、低価格帯のTVシステムに適しており、低価格ソリューションを実現します。液晶TVにおける主要な信号処理機能(2次元Y/C分離、2次元ノイズリダクション、2次元IP変換、データスライサ、NCM等)に加え、PC入力、D5(1125p)入力が可能です。また、パネル出力信号は8ビットのLVDS出力、または8ビットのCMOS出力に対応します。加えて、安価なプリント基板に対応可能なLQFPパッケージを採用しており、システムの低価格化に貢献します。 
 さらに、本3製品は、全世界で採用されている各TV放送方式(NTSC、PAL、SECAM)や各種インタフェース規格(コンポジット、コンポーネント、Y/C等)に対応しているため、容易に世界の各地域向けTVシステムの開発が出来るようになります。 

(2)液晶TV用デジタル放送用デコーダLSI(1品種:「R8A66960BG」) 
 本製品は、デジタル放送対応のデコーダLSIです。動画圧縮規格MPEG-2のデコード機能に加え、従来は別のチップで行っていた液晶TV機能を搭載し、1チップ化しています。HD出力のシングルMPEGデコーダに加え、液晶TVにおける主要な信号処理機能(3次元ノイズリダクション、3次元IP変換、NCM、2画面表示)を内蔵しており、パネル信号出力は、8ビットのLVDS出力に対応しています。本製品は、日本のISDB-T、ならびに米国のATSCのデジタル放送規格に対応した機能をすべて搭載しており、日本および米国の地上デジタル放送対応TVに適用できます。

(3)アナログ放送用デコーダLSI(2品種:「R8J66650FP」「R8J66650FB」) 
 (1)および(2)の液晶TV用LSIと組み合わせて使用し、TVシステムの機能追加を行うためのLSIです。例えば、デジタル放送対応TVでアナログ放送を受信する際のデコーダや、PiP (Picture in Picture)機能として子画面表示をさせる場合の第2デコーダなどの機能追加が容易です。 
 本2製品は、16MビットSDRAMのチップをSiPとして搭載し、10ビット出力の3次元Y/C分離(NTSC、PAL、SECAM対応)などのビデオ信号処理機能に加えて、PC入力対応機能やスイッチ機能を内蔵しており、液晶TVだけでなくPDP TVにも対応可能です。 
 本製品により、アナログ信号の高品質なデジタル処理を実現でき、システムボードの小型化およびシステムの低価格化が可能です。 

(4)HDMIデジタルレシーバLSI(1品種:「R8A00016FT」) 
 本製品は、AV機器間を接続する高速マルチメディアインタフェースのHDMI対応のレシーバLSIです。1080p(1125p)動作や長距離ケーブル動作、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)キー内蔵等、業界最高水準の性能を実現している上、加えて、CEC機能(注4)を内蔵しています。CEC制御とHDMIレシーバ機能を同時に実現できることから、本チップだけで、HDMIを使用した、より利便性の良いアプリケーション開発に対応できます。 

(5)ビデオオーディオインタフェースLSI(2品種:「R2S11007FP」「R2S11009FP」) 
 本製品は、TVシステムにおけるチューナやプレーヤ等からのアナログ入力信号(ビデオ信号およびオーディオ信号)を切り替えるLSIです。従来、ビデオ信号とオーディオ信号は、信号間の干渉を防ぐため、それぞれ別のチップで切り替えを行っていました。しかし、当社は、独自のアイソレーション技術により、世界で初めて、ビデオ信号とオーディオ信号の切り替えの1チップ化を実現しました。さらに、D端子の検出やアスペクト比検出、出力レベル調整、REC-out機能などの豊富な機能を搭載しており、使い勝手の良いLSIです。 
 本製品により、入力信号切り替え回路を簡素化でき、部品点数を大幅に削減できます。また、「R2S11009FP」は、次世代広域ビデオ入力のD5(1125p)、さらにはRGBのUXGAクラスの入力に対応しています。「R2S11007FP」と「R2S11009FP」はピン配置互換であり、通常帯域対応と広帯域対応のセットの共通化が図れ、開発効率向上に寄与します。 

 以上のラインアップにより、ユーザにおける多様なTVシステムの開発効率向上、並びに最終製品のタイムリーな市場投入に寄与します。

 今後、市場ニーズに対応した製品の開発を進めて、より一層のラインアップの充実を図り、TVシステムの開発ソリューションを提供していきます。

■ 注記
(注1)HDMI(High-Definition Multimedia Interface):パソコンのデジタルインタフェースとして普及しているDVIの伝送技術TMDSをベースにしたAV機器向けのデジタル映像・音声入出力インタフェース規格。2002年12月にシリコンイメージ社を中心に策定された。 
(注2)NCM(Natural Color Matrix)は、画面上の色合いをそれぞれの色毎に独立して設定・調整する、三菱電機(株)が開発した技術です。
(注3)LVDS(Low Voltage Differential Signaling):信号を小振幅の差動信号で伝送する方式。 
(注4)CEC(Consumer Electronics Control):HDMIケーブルのCEC線を利用して、複数のデジタル家電機器をバス構成で接続し、各種ワンタッチオペレーションを実現するための規格。例えば、DVDの再生ボタンを押すとTVの電源をONさせるなどの操作が可能になる。

* 記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。

■ 応用機器例
 液晶TV、PDP TV、デジタル放送対応TV等 

■ 価格
 (※ 関連資料を参照してください。)


■ お客様からの問い合わせ先
 株式会社ルネサステクノロジ システムソリューション統括本部
 システムソリューション第一事業部 S1ソリューション技術部
 〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目6番2号(日本ビル)
 電話 03(5201)5119 (ダイヤルイン)


以 上

●補足資料:各製品の仕様 

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