積水化成品、無架橋発泡PP板状シート「ネオフラットボード」を発売
「ネオフラットボード」新発売について
以前より、積水化成品工業(株)では、無架橋発泡PP複合シート「製品名:ネオシキロン」を製品化し、販売してきたが、ニーズが多様化する中、様々な用途に対応すべく、品揃えの一環として、この度、無架橋発泡PP板状シート「製品名:ネオフラットボード」を平成18年9月より上市することとなった。
1.開発背景
通いコンテナーに使用される素材として、PP系プラスチックスが代表的である。
非発泡素材から、発泡素材に転換することで、より軽量化、コスト低減が可能となる。又、発泡素材を使用することで、非発泡素材に勝る断熱性を得ることができる。従来、上市のPP製品は、一部のメーカーを除き、非発泡か、発泡でも極低倍(1~3倍)製品が主力である。当社は、発泡倍率を5倍~10倍に設定することで、より軽量化とコストダウンを実現した。(3倍→5倍で約10%、8倍→10倍で約15%、低減)
2.製品の特長
(1)他社品と比べ、柔軟性に富んでおり、割れにくい。
(2)倍率にバリエーションをもたし、種々の用途に適用できるような品揃えとなっている。
(3)帯電防止タイプは、持続性帯電防止機能をもっている。
(4)ネオシキロン(当社品)と異なり、表面のソフト感がなく、硬さとコシを備えたタイプ。
(5)独立気泡体のため、水分の吸収がほとんどない。
(6)発泡材にフロンガスを使用しておらず、無架橋であるため、リサイクルが可能。
(7)発泡体であるが故に、抜き加工、裁断加工などが容易にできる。
(8)ポリプロピレン樹脂製なので、耐油、耐薬品性に優れている。
3.当社従来品との違い
(1)ネオシキロンとの違い
・従来の「ネオシキロン」は、無架橋発泡PP(高倍)と無架橋発泡PP(低倍)を熱で融着し、板状にした物で、表面のソフト性、防傷性を重視した製品である。
これに対し、「ネオフラットボード」は、無架橋発泡PP(低倍)を板状にした物で、低倍倍率を変化させることで、ソフトタイプ、標準タイプ、ハードタイプの3タイプの品揃えを実現した。
(2)用途拡大
・従来の「ネオシキロン」は、その機能上、通い箱用の仕切り材用途が中心であったが、「ネオフラットボード」の3タイプを上市することによって、仕切り材はもとより、製函用途、養生シート用途など、様々な用途に対応できるようになった。
(3)帯電防止機能
・「ネオフラットボード」は、帯電防止に持続性帯電防止機能をもたせており従来の静電気対策をグレードアップし、より静電気を嫌う用途(デジタル製品e.t.c)にも対応できるよう品揃えを行った。
*以下、詳細は添付資料をご参照ください。