日本百貨店協会、8月の東京地区百貨店売上高概況を発表
東京地区百貨店 ・ 売上高概況
東京地区百貨店売上高 8月
【 概況 】
●5か月連続マイナスに
全般に改装・催事効果に加えクリアランスセールから季節衣料等に動きもみられたが、後半は秋物衣料の動きが鈍化した。さらに法人需要が引き続き低迷したこともあり、前月と同水準のマイナス1.6%となった。
・調査対象百貨店 13社 28店
・売上高総額 1,189億円余
・O年同月比 -1.6%
・最近の3か月移動平均値(前年同期比)の推移は、1-3月0.3%、2-4月0.1%、3-5月0.2%、4-6月-1.0%、5-7月-1.4%、6-8月-1.7%となった。
【 主要品目の動き 】
●主要5品目がマイナス
衣料品は前月のプラスから再びマイナスとなり、身のまわり品は4か月連続、雑貨、家庭用品、食料品の各品目は3か月連続のマイナスとなった。
衣料品は、クリアランスセールやクールビズの効果等もみられたが、後半の高めの気温から秋物衣料に伸び悩みもみられ、マイナス1.7%と再びマイナスとなった。
・婦人服関係は、ワンピースやカットソー等を中心に動きがみられたが、後半秋物衣料が伸び悩みマイナス2.3%と再び前年割れとなった。
・紳士服関係は、シャツに前年の反動もみられたが、クールビズ需要からジャケット、パンツ等を中心に動き1.2%と引き続きプラスとなり、また子供服関係はクリアランスセールから2.3%と3か月連続のプラスとなった。その他衣料は、浴衣等全般に動きが鈍く引き続き低調であった。
身のまわり品は、セールから靴やアクセサリー等全般に動きがみられたが、非店頭需要に伸び悩みがみられ、マイナス3.2%と4か月連続の前年割れとなった。
雑貨は、引き続き化粧品に動きがみられたものの、宝飾・貴金属、その他の品目の動きが鈍く、マイナス0.5%と3か月連続のマイナスとなった。
家庭用品は、その他家庭用品が大口需要等もあり引き続きプラスとなったが、家具、家電は低迷し、全体ではマイナス9.1%とさらに水準を落とした。
食料品は、改装、催事効果もみられ前月(-2.8%)より水準を戻したが、全般に伸び悩み、マイナス1.1%と3か月連続のマイナスとなった。