日本無線、電波の高速移動環境をシミュレーションできる装置を開発
新幹線等の高速移動環境をシミュレーションする
“ドップラシフト可変機能”を開発
日本無線株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:諏訪頼久以下JRC 日本無線)は新幹線等の高速移動環境時に生じるドップラシフトをシミュレーションする機能を開発し、平成18年9月25日より国内、国外向けに販売を開始致しました。
本機能はマルチパスフェージングシミュレータNJZ-1600D上で動作させる事が出来る追加機能で、ドップラシフト可変機能としてオプション販売致します。
【開発の背景】
基地局からの電波が直接受信可能な見通し通信において、移動機が基地局に向かって近づく場合や遠ざかる場合、ドップラ効果により周波数は変化いたします。新幹線等による高速移動環境時には、移動に伴うシフト周波数の変化は大きく、2GHz帯では最大で±600Hz程度キャリア周波数がシフトします。
このような基地局、移動機にとって厳しい環境を室内にて模擬できる装置に対する市場要求が高まり、この要求に対応するため、本機能を開発しました。
【NJZ-1600Dについて】
マルチパスフェージングシミュレータNJZ-1600Dは、HSDPAを含めたW-CDMAやCDMA2000、GSMなど主要な携帯電話システムをはじめ、地上デジタル放送、モバイルWiMAX等の擬似電波伝搬路として使用可能なマルチパスフェージングシミュレータです。
【ドップラシフト可変機能の特長】
■ 基地局と移動機の距離、移動機の移動距離、移動機速度等の主要なパラメータが可変出来るため、様々な条件でのシミュレーションが可能です。
■ CH1、CH2で異なるキャリア周波数が設定可能なため、上り、下りを1台のNJZ-1600Dでシミュレーション可能です。
【価格】
100万円(税抜き)
【お問い合わせ先】
通信機器営業部 ネットワーク営業グループ
Tel: 03-3348-3853 Fax: 03-3348-3935
E-Mail: nishikawa.shigeru@jrc.co.jp