日本製紙、「光触媒コート紙」が千趣会カタログに採用
「光触媒コート紙」が千趣会カタログに採用される
日本製紙(社長:中村雅知)が開発した「光触媒コート紙」(※)は、このたび、株式会社千趣会(社長:行待裕弘)のインテリア雑貨カタログ『新:生活館2006年秋冬号』(2006年9月1日発行)の表紙・裏表紙に採用されました。
この「光触媒コート紙」は、太陽や蛍光灯の光(紫外線)の当たるところに置いておくだけで、臭気成分を分解し空気を浄化します。空気清浄効果がある光触媒技術を印刷用紙に応用した例は、世界で初めてです。
今回、「光触媒コート紙」を表紙・裏表紙に使用した『新:生活館2006年秋冬号』は、通販大手の株式会社千趣会が年3回(各300万部)、家具や生活雑貨など季節ごとにセンスのある暮らし方を提案するカタログです。
なお、今回発行されるカタログ300万部のうち、当社の「光触媒コート紙」が表紙・裏表紙に採用されたのはベルメゾン会員への配布用280万部で、一般に市販される分(20万部)については通常の紙が使用されています。
以 上
※ご参考
【 光触媒とは 】
酸化チタンに光をあてると、化学反応が起こります。このように光により化学反応を引き起こす物質を「光触媒」と言います。この光触媒の働きを利用し、空気中の有機化合物やシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを分解できます。
なお、酸化チタンは、化粧品、塗料、製紙に使用される材料であり安全性に問題はありません。
【 光触媒コート紙の特徴 】
日本製紙独自の技術を用いて、従来では成しえなかった優れた空気清浄効果と印刷適性を両立させました。
(1)優れた空気清浄効果
タバコ、汗、ペットの臭いなどさまざまな生活臭を分解します。
(2)優れた印刷適性
当社独自の技術により、あらゆる印刷機の高速印刷に対応可能な塗工印刷用紙の生産が可能です。そのため、インキの着肉性も良好で、印刷が美しく仕上がります。
(3)優れた耐久性
従来の技術では光触媒反応により紙自体の品質も劣化していました。これを独自の技術を用いて克服し、紙の劣化を低減することに成功しました。
【 光触媒コート紙の用途 】
広告、ポスター、カレンダーなど。
壁など、光のあたる場所に設置することにより臭気成分を分解し、空気を浄化することができます。
以 上