住友金属鉱山と住友商事、ポゴ金鉱山の投資額を見直し
ポゴ金鉱山の投資額の見直しについて
住友金属鉱山株式会社(東京都港区 社長:福島孝一)と住友商事株式会社(東京都中央区 社長:岡素之)が、カナダのテック・コミンコ社(CEO:ドナルド・R・リンゼイ)と米国アラスカ州において共同で進めているポゴ金鉱山開発プロジェクトは、本年2月13日(現地時間2月12日)から金の生産を開始しましたが、その後、尾鉱フィルタープレス設備の追加設置などが必要となったために、今般、投資額の見直しを実施いたしました。
ポゴ金鉱山開発プロジェクトについては、本年4月25日に発表したとおり、鉱石処理設備の一部である尾鉱フィルタープレスの処理能力が鉱石性状の影響等により設計能力に達しないことが判明したため、尾鉱フィルタープレスの追加設置などを行うこととしました。
この追加設置などに要する投資額は、21百万米ドルと見込まれるため、開発投資額の総額についてはこれまでの想定額である約357百万米ドルから約378百万米ドルとなる見込みです。
なお、フル操業に達する時期につきましては、前回発表どおり、この追加設備などが稼動する2007年1-3月期以降になる見込みであり、それまでの操業度は、フル操業時の60%程度を見込んでおります。
住友金属鉱山にとって本プロジェクトは、主導権を握る初の海外鉱山開発プロジェクトという重要な位置付けにあります。また、住友商事にとって本プロジェクトは、最初の金鉱山開発プロジェクトへの投資案件になります。今後も住友金属鉱山と住友商事は、フル操業達成に向けて全力を傾注してまいります。
以上
<参考資料>
1.プロジェクトの概要
1)位置:米国アラスカ州フェアバンクスの南東約90 マイル
2)埋蔵金量:152t(フィジビリティ・スタディによる)
3)年間生産金量:約12t/年(フル操業期間中の平均)
4)開発投資額:約378百万ドル(うち、住友金属鉱山51%、住友商事9%負担)
5)現地における鉱石処理:採掘後、選鉱→青化浸出→電解採取を経てドーレ(金品位約94%、銀品位約6%)として回収
6)マインライフ:10年(今後の周辺探査により寿命が延びる可能性あり)
7)権益比率:
住友金属鉱山アメリカ社(住友金属鉱山100%子会社) 51%
テック・コミンコ社 40%
SCミネラルズアメリカ社(住友商事100%子会社) 9%
8)テック・コミンコ社の概要
(1)設立:2001年7月(Teck 社とCominco 社が合併)
(2)資本金:1,810百万カナダドル
(3)CEO:ドナルド・R・リンゼイ
(4)本社所在地:カナダバンクーバー
(5)事業内容:北米および南米で、銅・亜鉛・金の鉱山、精錬所および石炭鉱山を経営
2.位置図(*添付資料参照)