IDC Japan、2006年第2四半期の国内サーバー市場動向を発表
2006年第2四半期国内サーバー市場動向を発表
・市場規模は前年同期比2.6%増の1,401億3,000万円
・出荷台数は13四半期連続の2桁成長
・x86サーバーが好調を維持。出荷金額、出荷台数ともに2桁成長
IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2006年第2四半期(4~6月)の国内サーバー市場動向を発表しました。これによると、2006年第2四半期のサーバー市場規模は1,401億3,000万円となり、前年同期と比較して2.6%拡大しました。国内サーバー市場では、2005年第3四半期後、5%未満の小幅のマイナス成長が2期続いていましたが、今期は3四半期ぶりのプラス成長となりました。また、2006年第2四半期の出荷台数は13万7,000台でした。出荷台数の前年同期比成長率は12.0%で、13四半期連続の2桁成長を達成しました。
IDC Japanサーバー グループマネージャー 中村 正弘は「国内サーバー市場はx86サーバーが牽引している。x86サーバーの需要は依然として強く、出荷金額と出荷台数の両面で市場を引っ張っている。また今期は、大型の更新案件があったためメインフレームとビジネスサーバーが比較的、堅調であり、これが出荷金額の面で貢献した」と述べています。
今期は、製造、金融、通信、流通といった主要産業において全般的にサーバー投資が旺盛でした。また、中堅・中小企業のサーバー投資も堅調に推移しました。
2006年第2四半期の市場動向を製品カテゴリ別に見ると、x86サーバーが出荷金額で前年同期比11.1%増と、ここ1年間(4四半期)では3回目の2桁成長となりました。また、出荷台数は同14.9%増となり、13四半期連続の2桁成長を達成しました。今期は、流通業において多数の大型案件がありました。
また、今期のRISCサーバーとIA64サーバーの合計出荷金額は、前年同期比0.2%減と前年同期並となりました。RISCサーバーは前年同期比18.8%減と不振でしたが、IA64サーバーが補いました。また、RISCサーバーと IA64サーバーの合計出荷台数は、前年同期と比較して15.4%減少しました。このカテゴリにおける出荷台数のマイナス成長は4四半期連続となります。x86サーバーに需要を奪われているためとIDCは考えています。
ベンダーシェアは、日本IBMが2期ぶりに1位に復帰し、前期1位だった富士通は2位に後退しました(図参照)。四半期ごとに1位が入れ替わるのは、従来どおりです。前期まで5期連続で2位を確保していた日本HPは、今期僅差で3位となりました。上位ベンダーでは、富士通が好調で、x86サーバーを除くすべての製品カテゴリで出荷金額を伸ばしました。一方、前期まで好調を続けていた日本HPは、6四半期ぶりのマイナス成長となりました。
注:上記「x86サーバー」は、現在一般に「IAサーバー」と呼ばれている、x86アーキテクチャのプロセッサーを採用しWindows、Linuxなどオープン系のOSを搭載したサーバーであり、Itaniumプロセッサーを搭載した「IA64サーバー」やベンダー独自OSを搭載したサーバーなどは含みません。「RISCサーバー」は、IDC Japanが従来「UNIXサーバー」と定義していた製品分野であり、RISCプロセッサーを採用し主にUNIXを搭載したサーバーです。「ビジネスサーバー」は、オフコンなど、メインフレーム以外のプロプライエタリ系サーバーです。
<参考資料>2006年第2四半期 国内サーバー市場出荷金額シェア
* 関連資料 参照
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