シャープ、低消費電力のモバイル機器用小型無線LANモジュールを開発
業界最小のパッケージサイズと業界最低の消費電力を実現※1
モバイル機器用 小型無線LANモジュールを開発
シャープは、業界最小のパッケージサイズで、業界最低の消費電力を実現した※1モバイル機器用小型無線LANモジュール<DC2J1DZ120>(IEEE802.11b/g準拠)を開発、9月下旬よりサンプル出荷いたします。
企業や家庭におけるブロードバンドインターネット接続サービスの普及や、駅構内・店舗でのホットスポットサービスの拡大など、無線LANの利用環境が整いつつあります。また、携帯電話が固定電話の子機として使えるなど、移動体通信と有線通信を融合させたFMC(Fixed Mobile Convergence)に向けた動きも始まっており、無線LANを利用する環境はますます拡大すると予想されています。このため、モバイル機器に、無線LANモジュールを搭載するニーズが急速に高まっており、デバイスの一層の小型化・低消費電力化が求められています。
本デバイスは、こうしたニーズにこたえるため、パワーアンプを内蔵した無線ICと、パワーマネージメントユニットを内蔵したベースバンドICを新たに開発※2、従来※3の4チップ構成を2チップ構成に集約するとともに、独自の実装技術を駆使し、従来比約半分※3の業界最小のパッケージサイズを実現しました。さらに、無線ICには、高電導性素材のSiGe※4を新たに採用したほか、パワーコントロールの最適化設計も行い、業界最低の消費電力を実現しました。
シャープは、今後ともモバイル機器の一層の小型化と低消費電力化に貢献するキーデバイスの開発を一段と拡充、強化してまいります。
品 名:小型無線LANモジュール
形 名:DC2J1DZ120
サンプル価格(税込み):20,000円
サンプル出荷:2006年9月下旬
月産台数:100千台
■主な特長
1.業界最小のパッケージサイズ(外寸:8.0×7.6×1.3mm)を実現
2.業界最低の消費電力※5(送信時:654mW・受信時:165mW・待機時:0.3mW)を実現
3.広範囲の電源電圧(2.65V~3.60V)で動作が可能
※1 2006年8月25日現在、シャープ調べ
※2 ナノラジオ社(Nanoradio AB社、2004年3月スウェーデンに設立された半導体の供給会社)との共同開発
※3 当社従来モデル:DC2J1DZ115との比較
※4 シリコンゲルマニウム:シリコンにゲルマニウムが添加された半導体素材
※5 消費電流は、送信時:218mA・受信時:55mA・待機時:0.09mA
*詳細は添付資料をご参照ください。
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