マランツ、驚異のスペックを実現したステレオコントロールアンプ「SC-7S2」を発売
SC-7S2
ステレオコントロールアンプ
カラー :ゴールド 専用リモコン付属
希望小売価格:735,000円(税抜価格700,000円)
発売時期 :2006年10月
マランツから新たなフラッグシッププリアンプが登場します。アンプのクロストーク特性がプレーヤー側のそれを上回ることを開発の目標に据え、20kHz で100dB以上という驚異的なチャンネル間クロストークを実現したSC-7S1。SC-7S2はこの目標を更に追求し、限界かと思われたSC-7S1を大幅に上回る驚異のスペックを実現しました。
●英Wolfson社製ボリュームコントロールIC採用
従来の機械式ボリュームでは、構造上の問題から左右チャンネル間のセパレーションの確保、超高域の諸特性を追求するには限界があります。そうしたことからSC-7S1では、英Wolfson 社製の高性能デュアルボリュームIC、WM8816を採用したリニアコントロールボリュームを開発しました。SC-7S2では、SC-7S1に搭載したリニアコントロールボリュームにグレードアップを施し、引き続き搭載。WM8816を2個並列に接続することでS/N 比を向上させるなど、改良点は多岐に渡ります。このグレードアップにより聴感において明らかに違いを体感できるほどのS/N向上を実現。静寂感の表現力が大幅にアップしています。
このリニアコントロールボリュームの採用により、従来型の可変抵抗体を使用したボリュームで問題にされることの多い連動誤差は、0dB~-100dBの全レベルに渡って0.5dB以下という高精度を保持。音量による音質差も皆無といえるレベルにまで抑え込んでいます。また可変抵抗体を使用していないため、部品の経年変化による劣化がなく、長期に渡る耐久性も併せて獲得することが出来ました。
インプットバッファーアンプをオールディスクリート化SC-7S2では全入力端子直後のインプットバッファーアンプにOPアンプを使用せず、オールディスクリート回路を採用しました。HDAM-SAと同様の回路で構成されたこのバッファーアンプを、アンバランス入力4系統とバランス入力1系統、計5系統の入力端子直後に配置しています。入力信号を低インピーダンス化することで、クロストーク特性を劣化させることなくリニアコントロールボリュームに伝送します。
●高速電流アンプモジュールHDAM-SA搭載
SC-7S1、MA-9S1のために開発されたHDAM-SAは、本来電流帰還アンプ回路におけるV/I変換を行うことが主な機能のモジュールでしたが、ゲイン0dBのバッファーアンプとしても使用することが可能です。オリジナルのHDAMはスルーレートが70~80V/μsecほどで、これでもかなりのハイスルーレートと言うことが出来ましたが、HDAM-SAは200V/μsec以上を実現しています。SC-7S2では、このHDAM-SAモジュールを電流帰還アンプの入力段や出力段に12個、V/I変換部に6個、合計18個使用しています。
●フルバランス信号処理
SC-7S2の信号処理は全てバランス構成となっています。入力された信号はインプットバッファーアンプを通過したあと、バランス入力はそのままリニアコントロールボリュームに、アンバランス入力はHDAM-SAを3個使用した反転アンプによりバランス信号に変換し、リニアコントロールボリュームに伝送しています。これにより有害なコモンモードノイズを低減し、低雑音の安定した動作に貢献しています。
●電流帰還回路
スーパーオーディオCDなどの高品位なオーディオソースの登場は、オーディオアンプにも更なる進化を求めました。それに対するマランツの回答の一つがオーディオアンプに電流帰還型を採用することでした。電流帰還型アンプはスルーレートが高くハイスピードで、広帯域にわたって情報量が多い優れたアンプです。SC-7S2ではHDAM-SAを駆使して、高音質の電流帰還型プリアンプを完成しました。
●高チャンネルセパレーション、超ワイドレンジ周波数特性
20kHzの高域において100dB以上という驚異的なチャンネルセパレーションを達成。また、超高域の150KHzまでほぼフラット(-3dB)という超ワイドバンドの周波数特性を実現しました。
●新開発アルミケース採用スーパーリングトロイダルトランス
電源トランスには高品位のトロイダル型を採用。水平方向の磁束漏れを抑えるコアリングと、垂直方向の磁束漏れを抑えるアルミケースによる二重シールド構造となっています。取り付け方についても検討を加え、10mm厚のアルミベースプレートを介しベースシャーシから距離をとりつつ強固に固定するようにするなど、微振動の抑制と磁性体の影響の低減を実現し、オーディオ回路への悪影響をシャットアウトしました。
●チョークインプット電源回路
電源の品質が音質に与える影響を重要視し、チョークインプット方式の高性能電源平滑回路を採用しました。整流ダイオードと平滑コンデンサの間にチョークコイルを挿入するチョークインプット方式は、一般的なコンデンサーインプット方式に比べリップル成分が極めて少なく、波形はほぼ正弦波となっており、音質的に有害な高調波成分を排除しています。整流ダイオードには高速応答、低ノイズのショットキーバリアダイオードを採用。マランツオリジナルのノイズキラー素子と共に構成したこの平滑回路は、アンプ回路に安定したクリーンな電源を供給します。
●カスタムオーディオパーツ
電源部の要部品の一つである、ブロックコンデンサには音質検討を重ねたマランツカスタム品(10000uF/50V)を使用しているのを始め、高級オーディオ用コンデンサ、フィルムコンデンサなどを随所に高品位パーツを採用しています。
●肉厚アルミフロントパネル、高音質を支える筐体
フロント、サイド、トップ部のパネルには全てアルミ押し出し材を使用しました。なかでも両サイドのパネルには35mm厚のアルミを採用。ダブルレイヤー構造による6.4mm厚の強固なボトムシャーシとあいまって微細な信号を扱うオーディオ回路をしっかりと支えます。リアパネル、内部シャーシ、シールド板には低インピーダンスでシールド効果の高い銅メッキ鋼板を、インシュレーターには純銅からの削り出し品を採用するなど妥協のない仕様とするのと併せ、取り付けビスの見えないエレガントなデザインを実現し、リファレンスモデルに相応しい佇まいを獲得しています。
●最大6台までのシンクロ動作を可能にするF.C.B.S.
バイアンプを行う場合やマルチチャンネルシステムを構築する際に、6台までのSC-7S2を連動ことができるF.C.B.S.(Floating Control Bus System)機能を搭載しています。アースループを作らないグランドフローティング接続となっており、音質に悪影響を与えません。
●トリム調整機能
全てのチャンネルの出力レベルを、それぞれ独立して-6.0dB~+6.0dBの範囲で設定することが可能です。F.C.B.S機能を用いて複数台を連動させる際等、チャンネル間の音量を合わせて使用することが可能です。
●アルミトップシステムリモコン
アルミパネル仕上げの高品位な質感のリモコンを付属しています。マランツ製SuperAudioCD/CDプレーヤー、DVDプレーヤー、チューナーなどの基本操作が可能です。
●ATT機能
一時的に音量を絞るATT(アッテネーション)機能を搭載しています。減衰量は-20dB/-40dB/-60dB/-∞からお好みの値を設定できます。
●スタティック点燈採用インジケーター
インジケーターのブルー照明には、ノイズ発生の少ないLEDのスタティック点燈方式を採用しました。
●ディスプレイオフ機能
フロントパネルとリモコンのDISPLAY ボタンにより、ボリューム表示とその照明を消灯することが出来ます。
●ヨーロッパ新環境規制WEEE&RoHS指令対応設計
<Specification>
* 関連資料 参照
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