丸善、少子化時代の大学新入生のための基礎学習講座サービスを開始
丸善が、少子化時代の大学新入生のための基礎学習講座サービスを開始
丸善株式会社(東証一部 本社:東京都中央区日本橋 代表取締役社長:村田誠四郎 以下丸善)は、大学生向けリメディアル教育(大学生がより良く講義を受けるのに必要な基礎学力向上を図るための学習)のサービスを開始いたします。今年度は、まず30大学への導入を目指します。
丸善のリメディアル教育の概要
インターネットを活用したテレビ電話を通して、指導センター講師が、在宅あるいは大学内の学生に一対一で指導を行ないます(下図参照)。丸善は、上記の個別教育サービスを、全国の約700国公私立大学に持つ営業網(2枚目参照)を使い営業展開いたします。
当リメディアル教育の導入で、大学・短大では、少ない負担で学生の基礎学力向上を図ることができ、またそのことで効果的な講義の運営が可能になるメリットがあります。
システムは、小中高校から大学受験生までに対して個別指導で成果を上げている株式会社リソー教育(東証一部 本社:東京豊島区 代表取締役社長:岩佐実次)のインターネットTV電話個別指導システム・マルチキャスト通信システムと講師マネージメントノウハウ等を活用し、丸善と協力して全国展開してまいります。
丸善では、東京理科大学薬学部内海文彰先生の監修のもと、現在同大学、学生に受講していただいており、今年9月末には結果テストを実施する予定です。
実施内容の詳細につきましては、9月2日から開催される日本リメディアル教育学会第2回全国大会にて発表を予定しております。
【リメディアル教育の概念図と画面例】
インターネットで自宅又は大学と、指導センターを接続し、生徒と講師一対一の個別指導が可能となります。
(※参考図あり)
資料
東京理科大学薬学部内海文彰先生監修
東京理科大学薬学部 内海文彰先生監修のもと、学生の夏休みを利用して、生物を履修する学生の希望者に対して現在、生物基礎講座を実施しております。
学生はテキスト教材で学習し、演習問題を解答、その解答用紙をメールで指導センターへ送り、指導センターの講師とテレビ電話会議システムを使って個別指導を受けます。
東京理科大学薬学部内海文彰先生の監修をいただき、当サービスを7月末から9月末まで行なう予定です。
リメディアル教育の背景
来年、平成19年(2007年)には大学・短大の収容力(入学者数÷志願者数)が100%に※1なる、いわゆる「大学全入時代」や、今春からの「ゆとり教育世代」の高校生の大学入学などにより、大学生の基礎学力の低下が懸念されています。そんな中、昨年には「日本リメディアル教育学会」が設立され、国公私立を問わず全国の大学・短大でリメディアル教育が注目されています。
丸善株式会社の教育・学術市場の営業概要
丸善株式会社では、全国47店舗で一般消費者を主要顧客に書籍販売を行なう事業(店舗事業部門)と、全国の約700の大学、約1,600の大学図書館などの研究機関及び研究者を主要顧客にする教育・学術事業部門を有しております。
教育・学術事業部門では、2007年問題を抱え、差別化、生き残り策を検討する全国の大学へコンサル営業を展開し、大学のニーズに応えたソリューション商品、書籍販売から、教員への学術情報プラットフォームのほか、大学・学部の新増設コンサルティング、大学の最適な学習環境のためのハード・ソフトの整備施工を行なう「学習環境デザイン※2」の提案など、札幌から沖縄まで日本全国の営業網を使い、多様なサービスを行なっております。
※1 文部科学省―我が国の高等教育の将来像(答申)平成17年1月28日 中央教育審議会
※2 「学習環境デザイン」は、丸善株式会社の登録商標です。