MTVネットワークス、株式買収によりMTVジャパンを完全子会社化
バイアコム傘下のMTVネットワークス
株式買収によりMTVジャパンを完全子会社化
MTVネットワークスのアジア太平洋地域における最大の投資
日本市場でMTV、FLUX、ニコロデオンの3ブランドを統合した事業体制で運営
バイアコムInc.(本社:ニューヨークCEO:トム・フレストン)傘下のMTVネットワークス(本社:ニューヨークCEO:ジュディ・マクグラス)(以下MTVN)は、本日、MTVジャパン株式会社(本社:東京都港区代表取締役社長兼CEO:笹本裕)を株式買収により100%子会社化することに合意したと発表しました。
現在、MTVジャパンは、投資会社H&Q アジア・パシフィックとの合弁会社ですが、H&Q アジア・パシフィック(以下H&QAP)と株式買収による完全子会社化に合意しました。この買収は、MTVNにとってアジア太平洋地域最大の投資となります。
MTVNは、現在、日本市場において、合弁会社であるMTVジャパンのほかに、100%出資子会社のバイアコムインターナショナルジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区マネージングディレクター:ピーター・ブラード)を通じて運営されるキッズ向けエンターテイメントブランドであるニコロデオン(Nickelodeon)とデジタルメディアブランドのFLUX(フラックス)の2つのブランドを所有しています。MTVNは、買収の完了にともない、MTV、ニコロデオンおよびFLUXの3ブランドを1つの事業に統合し、各ブランドの資産を最適に活用していきます。
MTVNは、MTVジャパンの過半数以下の株主でしたが、MTVジャパンを完全子会社化することで、日本市場における基盤を強化し成長を加速化すると同時に、アジア太平洋地域および全世界での技術革新の相互交流を促進します。
「日本は巨大で重要な市場で、非常に進んだデジタル・インフラを持っています。MTVジャパンを完全子会社にすることで、日本における3つのブランドをシームレスにマルチ・プラットフォームで展開することができ、日本でのビジネスを拡大させることになるでしょう」、とバイアコム社長兼CEOのトム・フレストンは述べています。
「今回の合意は、国際的発展を促進するMTVNの戦略において大きな前進です。日本は世界でもっともダイナミックなデジタル市場の一つであり、当社は、TV、ウェブ、モバイルなどあらゆるプラットフォームで、若者を中心とした視聴者に革新的なエンターテイメント・コンテンツを配信する、主導的な地位をアジア太平洋地域で築くことができます。」とMTVNのジュディ・マクグラス会長兼CEOは述べています。
H&QAP 会長のターリン・スー博士は、次のように述べています。「MTVジャパンの成功は、MTVブランドのアジアにおける浸透を裏付けています。MTVジャパンがマーケットリーダーになるうえで、H&QAPが重要な役割を果たせたことを誇りに思っています。また、これはコンシューマー・ブランドをアジア太平洋地域に紹介し、成功させる我々の能力を証明したと言えます。」
技術とデジタルメディアで世界を先導する市場である日本は、バイアコムの国際事業活動の中で、技術革新の主要基盤となっています。その一例として、2005年にMTVNは、日本でFLUXのサービスを開始しました。FLUXはMTVの資産やオリジナル・ムービーなどのコンテンツを携帯電話やオンラインを通じて配信するエンターテイメント・サービスです。日本でスタートしたFLUXはその後ローカライズされ、2006年4月にイタリア、同年8月に英国で開始されました。また、2006年第4四半期には、アップグレードされたFLUXのブロードバンド・サービスの提供が開始される予定です。マクグラスは、「130チャネル、および150を超えるデジタルメディア媒体を所有する当社のグローバル・ネットワークを通じて、日本の市場から革新的なサービスを世界規模で発信できる独自の地位を確立しました。世界における当社のデジタルメディアの情報発信基地として、今後も日本市場に引き続き注力していきます。」と述べています。
MTVNのウィリアム・H・ローディー副会長は、「我々は、H&QAPとのパートナーシップで果たしてきたこれまでの成果に対して非常に満足しています。今回の買収により、日本は、アジア地域におけるビジネスの中心として位置づけられます。これは、アジア地域で高い成長を示すデジタルメディア市場での我々の事業拡張戦略を前進させるものです。MTVと二コロデオンとFLUXがひとつのポートフォリオに統合されることで、我々は、TV、携帯電話、ブロードバンドおよびコンシューマ製品など、日本でのビジネス全般における強いポジションを確立するため、事業を押し進めてまいります。」とコメントしています。
MTVジャパンは、引き続き、笹本裕社長兼CEOが指揮を取ることになります。笹本は、MTVジャパンの社長として、視聴可能世帯数において100%以上の成長を達成し、また、「認知度および視聴意向」(2006年2月調査)において、ナンバーワンの音楽チャンネルに育て上げました。笹本の報告ラインは、合併後の経営を監督するバイアコムインターナショナルジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区)のエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼マネージングディレクターのピーター・ブラードで、ブラードの報告ラインはローディーです。買収手続の間も番組編成や他のエンタ-テイメント・サービスは通常どおり継続します。
ピーター・ブラードは、「今回の件は、我々の日本市場でのビジネスにとって、非常にエキサイティングで今後の日本市場における事業の展開における重要なステップです。若者向けエンターテイメントの先導的な位置づけを確立する一方で、我々が提供するデジタル・ビジネスの成長を加速させるものです。」と述べています。
スー博士は「日本でのサービスを強化し続けるMTVネットワークスの更なる成功をお祈りします。笹本裕とMTVジャパンの社員の今までの努力に対し感謝の意を表したいと思います。」と述べています。
MTVジャパンについて
MTVジャパン株式会社は、MTVNとH&Q アジア・パシフィックとの戦略的パートナーシップにより、2001年1月1日から15~34歳をターゲットとした、24時間音楽エンタテインメント・チャンネルを開局しました。
現在では630万世帯が視聴するMTVチャンネルは、日本および世界の音楽、ドキュメンタリー、コメディ、ファッション、ライフスタイルなどに関する日本制作または海外シリーズの多種多様な番組、「MTV Video Music Awards Japan」などのイベント、HIV/AIDSや環境問題などの社会問題をテーマとした「MTV Think Loud」キャンペーンを展開しています。2006年2月に実施された調査によると、「認知度および視聴意向」において、日本でナンバーワンの音楽チャンネルに成長しました。東京に本社を置くMTVジャパンは、専用ウェブサイト(www.mtvjapan.com)、5種類のモバイルサイト、月刊フリーペーパー「MTV Paper」およびその他の消費者商品なども提供しています。MTVは全国のケーブルテレビ、スカイパーフェクTV!、スカパー!110およびモバHO!でご覧いただけます。
二コロデオン(Nickelodeon)について
二コロデオンは、世界169の国や地域で3億5千万世帯が視聴し、23カ国語で放送されています。米国では11年連続で全ケーブルチャンネルの中で最高視聴率を獲得しています。日本では1998年にサービスを開始し、ケーブル、サテライト、ブロードバンド(IPTV)などを通して、現在約180万世帯で視聴されています。2~12歳を対象に、アニメーション、ドラマ・バラエティー、幼児向け番組、イベントなど、高品質でバラエティー豊かなコンテンツを24時間日英2ヶ国語放送で提供しています。さらにライセンス事業を始めとして、映画製作、番組販売、コンテンツ開発など、様々なエンターテイメント事業を展開しています。
ウェブサイトは、二コロデオン公式サイト( http://www.nickjapan.com )およびスポンジ・ボブ専用サイト(http://www.sponge-bob.jp)を運営しています。2006年5月時点における二コロデオンの視聴世帯数の対前年比は、24時間放送で59%、ブロック放送で20%と高い伸びを示しています。
FLUXについて
FLUXは、MTVNが2005年に日本においてスタートさせたサービスで、携帯(http://fluxnet.jp)およびオンラインを通じてムービーや着うたRを配信するエンターテイメント・サービスです。日本には5400万人を超える第三世代携帯電話加入者が存在しますが、FLUXはNTT DoCoMo、KDDI、Vodafoneからムービーや音楽をダウンロードし、友人にお気に入りのコンテンツをすすめたり、FLUXのシームレスに統合されたソーシャル・ネットワーキング・コミュニティを通してフィードバックすることができます。13~34歳をターゲットとして、FLUXは「ウサビッチ」などのオリジナル・アニメーション作品を提供するだけでなく、二コロデオンの「スポンジ・ボブ」やMTVの「ジャッカス」など、グローバルなMTVN ライブラリから映像作品を提供しています。FLUXはさらに、ミュージックビデオや人気のライセンス・ムービーなど、携帯で楽しめるハイクオリティ作品を配信し、また、メジャーおよび独立系レーベルの国内外アーティストの着うたRを配信しています。FLUXは2006年第4四半期に日本でブロードバンド・サービスを開始する予定です。
MTVネットワークスについて
MTVネットワークスは、バイアコムInc.(NYSE: VIA, VIA.B)の1部門で、あらゆるメディアプラットフォーム向けコンテンツおよび番組製作の世界的なリーディング・クリエーターです。MTVネットワークスは世界中で130チャネルを有し、MTVとしてMUSIC TELEVISION、MTV2、VH1、mtvU、NICKELODEON(二コロデオン)、NICK at NITE、COMEDY CENTRAL、TV LAND、SPIKE TV、CMT、NOGGIN、VH1 CLASSIC、LOGO、MTVN INTERNATIONAL、および13のデジタルサービスのパッケージであるDIGITAL SUITE FROM MTV NETWORKSなど、すべてMTVネットワークスの登録商標となっているネットワークを所有して、そのテレビ番組配信サービス運営しています。MTVネットワークスは広範囲なライセンス事業、およびオンライン、ブロードバンド、ワイヤレス、双方向テレビサービスなどを含む、世界150以上のサービスを通してお客様と繋がっています。また、合弁事業、番組販売などを通して、世界各地で番組を提供するための事業展開も行っています。
H&Qアジア・パシフィックについて
Hambrecht & Quistグループの一員として1986年に設立されたH&Q Asia Pacific(H&Q AP)は、アジア・パシフィック地域におけるベンチャーキャピタル活動の開発と拡大に焦点をあてています。設立以来、H&Q APは台湾、フィリピン、シンガポール、タイ、香港、中国、インドネシアおよび韓国に子会社を設立し、マレーシアにも関連会社を置いています。これらグループが一体となって7億ドルを越すベンチャーキャピタル資産を管理し、50人を超える専門スタッフを擁しています。これらの専門家の多くは業界経験を積み、エンジニアリング教育を受け、更に特定の分野の専門性を備えたプロフェッショナルです。H&Q APは設立時から、企業家精神が旺盛な会社と親密な関係を保ちながら仕事に取り組むことを信念としてきました。
社内では長期的な投資観に重点を置くカルチャーが強く培われてきたとH&Q APは考えています。H&QAPは最先端技術を駆使する会社から、技術関連性の薄い事業に携わる会社まで、幅広く投資を行ってきました。
H&QAPはMTVジャパンの2001年の設立において、きわめて大きな役割を果たしました。H&QAPは2000年に当時パイオニアが出資する日本の音楽チャンネルの「Vibe」を買収し、その後MTVNと合弁で2001年にMTVジャパンを設立しました。日本のケーブルおよび衛星放送の更なる成長を見込み、またMTVの強いブランドイメージを活用することでインターネットと携帯電話におけるビジネス機会を捉え、MTVジャパンはマルチ・プラットフォームでの展開をユーザーおよび広告主に提供するために設立されました。
● バイアコムインターナショナルジャパン株式会社
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-20 東洋ビル5階
電話:03-6418-1800
http://corp.fluxnet.jp
● MTVジャパン株式会社
〒106-0032 東京都港区六本木3-15-20
電話:03-5114-1111(大代表)
http://www.mtvjapan.com