三菱化学、樹脂コンパウンド事業強化のためアプコ社を子会社化
アプコ社の株式買収による樹脂コンパウンド事業の強化について
三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:冨澤 龍一)は、住友ベークライト株式会社(以下「SB社」)との間で、当社の100%子会社である三菱化学エムケーブイ株式会社(以下「MKV」)とSB社との合弁会社である、アプコ株式会社(出資比率MKV:76%、SB社:24% 以下「アプコ社」)株式について、SB社持分を本年10月1日を目処に、当社が買い取ることで本年9月1日に基本合意しました。これに伴い、アプコ社は、直接出資・間接出資を含めて、当社の100%子会社となります。
アプコ社は、両出資会社の塩ビコンパウンド事業を統合させる形で、1999年10月に設立され、2001年4月には、両社の塩ビ以外の機能性樹脂コンパウンドも統合され現在に至っております。合弁会社設立以降、両社が各々得意とするマ-ケティング分野・技術等のシナジー効果によって、自動車用軟質材料、電線被覆材料等に強みを発揮しながら、順調に業績を拡大してきており、特に自動車用軟質塩ビ材料については、国内で圧倒的なシェアを有しております。
一方、当社は、中期経営計画「革進-Phase2」において、機能性樹脂事業を「集中事業」のひとつと位置づけ、特に自動車向けを中心とした熱可塑性エラストマー事業については、米国製造拠点の能力倍増等、積極的に事業拡大を図っております。
当社とアプコ社は、これまでも、自動車分野におけるアプコ社のお客様のニーズに対応して、オレフィン系熱可塑性エラストマー「サーモラン」で一部協業関係にありましたが、今回の株式買い取りにより、アプコ社との関係をより強固にすることで、自動車分野など両社の製品の強みが共通する分野で、開発・製造・マーケティング等におけるより広範且つ一体的な事業運営が可能となります。今後とも、当社グループは、塩ビ・機能性樹脂コンパウンド材料に対するお客様からの多様なご要望に対して、より一層、迅速かつ高度なソリューションを提供して参ります。
[参考資料:会社概要]
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