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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.10.Mon
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2007'02.27.Tue

日本製紙、実用化に向け「スギ花粉症緩和米」の研究試料を栽培

実用化に向け「スギ花粉症緩和米」の研究試料を栽培
~小松島工場内に閉鎖型温室を建設~


 日本製紙(社長:中村雅知)は、閉鎖型大型温室を小松島工場内に建設し、農林水産省の委託を受け、スギ花粉症緩和米(※1)の実用化研究に必要な研究試料の栽培を開始します。

 花粉症は今や国民の5~6人に1人が罹患するとも言われ、国民的な広がりを見せており、政府においても関係省庁が一丸となって積極的に対策に取り組んでいます。
 農林水産省では、2004年度から実施されている「アグリバイオ実用化・産業化研究」の主要な研究項目として、遺伝子組換え技術などのバイオ技術を用いて、食事を通じて花粉症を緩和するスギ花粉症緩和米の実用化を目指しています。
 日本製紙は独自の遺伝子組換え技術である「MATベクター(R)(※2)」を使用し、独立行政法人農業生物資源研究所と共同で、このスギ花粉症緩和米の開発に携わってきました。現在までに、マウスを用いた動物試験では、開発した米にスギ花粉症の症状を緩和する効果があることが確認されており、今後、ヒトへの応用が期待されています。

 今回、日本製紙は「スギ花粉症緩和米」の効率的な生産システムを構築するために、小松島工場に栽培面積500平方メートルの大型温室を建築します。この大型温室では、温度と照明の制御により3期作が可能となり、年間700キログラムの米が収穫可能です。
 今後の実用化に向けて、遺伝子組換え作物の栽培に必要な手続きを経た上で、2007年1月より安全性試験や有効性試験などに使用する「スギ花粉症緩和米」を栽培する予定です。


※1 スギ花粉症緩和米:ヒトの抗体が花粉を異物であると認識するために必要な部分(エピトープ)を、遺伝子組換え技術によって米の中に作り出している。この米を定期的に摂取することにより、徐々に体内の抗体に花粉が入ってきたことを体に慣れさせ、アレルギー反応を抑える。また、注射等に比べ、体に対しての負担や副作用が少なく、効果の高い治療が可能になると期待されている。

※2 MATベクター(R)システム:遺伝子組み換えの際に、不要な遺伝子を残さず、有用な遺伝子のみを組み込む技術


以上

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