NECなど、ETC車載器を用いた新サービスを容易に構築可能な小型路側装置を製品化
ETC車載器を用いた新サービスを容易に構築可能な小型路側装置を製品化
「路側装置の外観」(*添付資料参照)
日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:矢野薫)とNECエンジニアリング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:井上憲治)はこのたび、有料道路のETC(自動料金支払いシステム)で使う車載器を用いた入退場管理などの車向けサービスを容易に構築可能にする小型の路側装置を製品化し、本日より販売活動を開始します。新製品の出荷開始は、 2006年度末を予定しています。
このたび開発した路側装置の特長は以下の通りです。
(1)ETC車載器の固有の番号を利用することで、駐車場やガソリンスタンドなど、顧客が車で来店する施設で、入退場管理、顧客管理、料金決済など様々なサービスを実現可能。(図1)
(2)車載器が持つ固有の番号の読取りに機能を特化することで、従来別々に構成されていたアンテナ部分と通信制御部分とを一体化し、従来の民間用路側装置と比較し体積を約20分の1(当社比)に小型化。
(3)機能の簡素化により、従来の民間用路側装置と比較し価格を低減(当社比)。
また、小型化による設置スペースや筐体数の削減、通信線と電力線を兼ねた規格(注1)の採用などにより、設置工事の手間を抑え、サービス構築コストを抑制。
(4)ガソリンスタンドなど天井、床などで電波の反射が起きやすく、かつ、隣接する複数の車線での混信を避けなければならない環境での使用を念頭に、簡便に調整できる機能を備え、装置を設置した状態での調整の使い勝手を向上。
近年、ETC車載器の普及が進み、その数は日本国内で約1300万台(注2)と言われています。こうしたETC車載器の普及を背景に、今後は、有料道路の料金決済だけでなく、ETC車載器を活用して、様々な場面でドライバーの利便性を向上させる新たなサービスが現れることが予測されています。
このたび開発した小型路側装置は、安価かつ小型で扱いやすいという特長を備えており、本装置を用いることで、ETC車載器を活用した新サービスを容易に構築・運用できるようになります。
なお、両社はこのたび開発した小型路側装置を、9月8日に滋賀県蒲生郡で開催される積水樹脂株式会社の「新製品発表会2006」で、同社の情報板と連動した駐車場管理サービスのイメージとして出展する予定です。また、10月8日から12日まで英国・ロンドン市で開催される「第13回ITS世界会議」にも出展する予定です。
以上
図1.サービスイメージ (*添付資料参照)
(注1) Power over Ethernet(PoE)を採用。
(注2) 2006年7月現在の普及台数。(国土交通省調べ)
(注3) Dedicated Short Range Communicationの略。ETCで用いられている無線通信方式。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC ITS事業推進センター
電 話:(03)3798-0364(直通)
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NECエンジニアリング株式会社 営業本部
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