ゼンテック、台湾2社とDTV市場向け高度統合iDTVソリューションの共同開発で提携
ゼンテック、台湾のASMedia社およびImportek社と
DTV世界市場向け高度統合iDTVソリューションの共同開発で提携
2006年9月12日、ゼンテック、ASMedia社(台湾)およびImportek社(台湾)は、ゼンテックがASMedia社の統合iDTVコントローラー ASM1310にゼンテックのソフトウェア・ソリューションを提供し移植すること、またASM1310対応の日本および米国向けDTVモジュール設計・開発をImportek社と共同で行なう3社間の協業に関して合意し、提携契約を締結したことを発表致しました。
Importek社が製造するARIB(日本規格)およびATSC(米国規格)向けHD対応高度統合iDTVモジュールは、ゼンテックのDTVモジュール製品としてラインアップされ販売されます。今回の協業提携によって、低価格で小型化されたiDTVソリューションを、より早く市場に導入することが可能となります。
ゼンテックは卓越したミドルウェアとDTV分野における用途別ハードウェア技術を有しており、一方Importek社はDTVハードウェアにおける熟練した開発と製造力を有していることから、今回のASMedia社との協業により、アナログ画像ボードとデジタル・チューナボードの単一ボード化を実現すると発表しております。まさにこの高度統合iDTVソリューションは、性能・信頼性の向上や開発に要する時間・費用の低減だけでなく、ボード面積の最小化を図ることを実現するものです。
ASMedia社のASM1310は非常に高い画像品質を有する高度統合iDTVコントローラーであり、MPEG復号機能、トランスポート分離などのSTBへの送出機能を統合していることに加え、ASMedia社の独自技術による高品質映像処理エンジンも搭載しております。
現在市場に提供されているものと比較しての優位点は以下の通りです。
- ASMedia社の独自技術であるSDE(Smart Detection Engine)技術により、動画映像の高画質化を実現
- ASMedia社の独自技術であるBRAVO(Brilliant Adaptive Visual Optimization)技術により、液晶パネルでのカラー画像再生機能を強化しており、DTVメーカに対してカラー調整の柔軟性を提供
- ASMedia社の独自技術であるSEW(Scalar Enhancement Wizard)により、それぞれのコンテンツに対応したノイズを除去し、画像品質を高めている
- スタンダード・ディフィニション(4:3)とハイ・ディフィニション(16:9)双方のMPEG画像復号方式を実現
- 地域毎に異なるDTV用デジタル音声復号方式(AAC、AC-3、MPEGオーディオなど)を実現
- 多様なディスプレイ・パネルに対応できるように、2重チャネルLVDS送信を備えている
ASMedia社の副社長であるHsu-huan Cheng氏は、「ゼンテックとImportek社とのパートナー提携により製造されるiDTVモジュールを使用するお客様は、すばらしいデジタルTV経験を楽しむことができる」と言っております。
ゼンテックの代表取締役社長である大谷省三氏も、「このiDTVソリューションの協業提携により、DTV市場に対して、コスト面および小型化に対し一段レベルアップした統合性および柔軟性を提供できることになる」点を強調しております。
Importek社の社長であるLee氏も、「iDTVソリューションの未来は、DTV市場のシングルソリューション提供者がこれをより良く享受することになる。DTV市場の成長とその多様な応用展開は、今後5年間増大し続ける」と言っております。
【 ASMedia Technology Inc.について 】
2004年に台湾のAsusTek Computer社(以下、ASUS社: http://www.asus.com.tw/ ( http://jp.asus.com/ ))の子会社として設立されたデジタル家電機器と娯楽用途分野向けを中心した半導体の設計会社です。ASMedia社の親会社であるASUS社が2005年に出荷したマザーボードは世界で5,200万枚を超え、これは、2005年に世界で販売されたデスクトップPCの3台に1台はASUSのマザーボードが搭載されている計算になります。ASUS社は全世界で40,000人のスタッフをもっております。また、ASUS社は上場企業であり、2005年度連結売り上げは約1兆2千7百億円(NT$3,558.2million)、ASUS社単体売り上げは約6千4百億円(NT$1,797.84million)であり、年間成長率35%であります。
ASMedia社は、Portable Media Player(PMP)、MP3 Player、Digital Photo Frame、液晶TVおよびiDTV向ソリューションを提供しております。ASMedia社の高度統合SOC(System-On-Chip)は、顧客のシステム設計の利便性のみならず、究極的には、システムコストの削減および音声、映像・画像の高品質という価値を顧客に提供しております。
さらに詳しい情報につきましては、 http://www.asmedia.com.tw/ をご参照ください。
【 Inventec Multimedia & Telecom Corporation(Importek)について 】
1999年に台湾の大手企業グループInventec Groupのマルチメディア・通信事業会社として設立されました。現在、台北本社に加えて、マレーシアのペナンと中国の天津に生産工場を有しております。
主な製品としてはIP電話関連製品、極小カメラ・モジュール、モバイル・ストレージ、デジタルTV関連製品などがあります。生産技術の高さには定評があり、Cisco、Sony、Hewlett Packardといった世界のトップ企業が主要顧客として名を連ねております。
さらに詳しい情報につきましては、 http://www.importek.com/ をご参照ください。
【 株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパンについて 】
1997年に創業者である社長大谷省三により、世界のソフトウェア技術の頂点にある米国シリコンバレーに設立されたゼンテック・テクノロジー・インク(現在は連結子会社)を母体とし、2000年2月に本邦に設立されました。既にDVB-MHP、OCAPなどのデジタルTVおよびSTB向け世界各国の標準規格「MediaStack(TM)シリーズ」や、Java搭載携帯電話向けの統合開発環境「JADE(TM)シリーズ」、携帯電話等の組込み機器上で動くJavaベースのウェブブラウザ、デジタル家電向けビジュアル・オーサリングツールの「Zentek MediaMaster(TM)」などを提供しており、デジタル情報家電分野での高度な専門知識を活用し、最先端ソフトウェアの開発・サポート・ライセンス、およびデジタル家電・携帯電話事業に必要不可欠なQA(Quality Assurance:品質保証)事業等の画期的な情報家電技術ソリューションを包括的に、日・米・シンガポールの拠点より世界に向けて提供し、ユビキタス社会の実現に貢献する事を使命としております。
* 記載された社名および製品名は各社の登録商標もしくは商標です。