セイコーエプソン、高温ポリシリコンTFT液晶パネル「D6シリーズ」を量産開始
無機配向技術「クリスタルクリアファイン」採用 0.7型、1080p対応
高温ポリシリコンTFT液晶パネル(HTPS)量産開始
- 内蔵及び外付けドライバで液晶駆動するD6シリーズ新製品 ―
セイコーエプソン株式会社(社長:花岡清二)は、このほど3LCD方式のフロントプロジェクター、大型液晶プロジェクションテレビの性能を一段と高める、ハイブリッド駆動技術搭載の高温ポリシリコンTFT液晶パネル(以下HTPS:High Temperature poly -Silicon)、D6シリーズを開発し、無機配向技術「クリスタルクリアファイン」を組み合わせたリアルフルHD(1080p)対応0.7型(対角1.9cm)HTPSパネル「L3C07Uシリーズ」の量産を開始いたしました。
ハイビジョンプレーヤーやデジタルハイビジョン放送の普及により、映像ソースの更なる高精細化・高画質化が進む中、これらの高画質デジタルコンテンツを家庭で手軽に、大画面で楽しみたいというニーズが高まっています。当社では、こうしたコンシューマー市場のニーズに応えるため、従来シリーズの機能をさらに高めたD6シリーズを開発いたしました。
D6シリーズでは、内蔵及び外付け液晶ドライバにより駆動するハイブリッド技術を採用しています。従来製品では水平方向ドライバICをパネルに内蔵していましたが、新製品ではよりドライブ能力の高い水平方向ドライバICおよび液晶駆動コントローラICをパネルのテープ上に実装することにより、より滑らかな画質、パネル駆動の低消費電力化、加えて回路基板の省スペース化によるプロジェクション製品の小型化を可能とします。
さらに本製品には、昨年開発いたしました無機配向技術「クリスタルクリアファイン」を初めて採用。D6シリーズの特性に加え、クリスタルクリアファインの高コントラストで滑らか、かつ漆黒の黒表示再現を可能とする特長を持ち合わせた高画質な製品を実現いたしました。
これらの技術の採用とリアルフルHD(1080p)対応により、本製品を搭載した3LCD方式プロジェクションシステムで、高画質映像をより手軽にお楽しみいただけることが可能となります。
【ハイブリッド技術】(*添付資料参照)
【D6シリーズ(ハイブリッド駆動技術)の特長】
ドライブ能力の高い水平方向ドライバICおよび液晶駆動コントローラICをパネルのテープ上に実装することにより、下記の内容を実現しています。
1.書込み特性改善
高いドライブ能力により、各画素への書き込み特性差が大幅に低減され、均一な書き込みが可能になり、滑らかな画質を実現
2.低消費電力
パネル駆動系の低消費電力化 従来比 約1/10(弊社従来品1080p対応パネル比)
3 基板の省スペース化
基板上への液晶駆動コントローラ実装が不要になり、回路基板の省スペース化、即ちセットの小型化が可能。
・液晶駆動コントローラICをテープ上に実装
・基板上のコントローラIC個数の削減 (従来駆動16~18個 ⇒ 1個)
【クリスタルクリアファインの特長】
液晶配向膜の無機化及び垂直配向技術により、高コントラストで艶のある高画質を実現できるエプソン独自の高画質化技術です。
1.垂直配向技術により高コントラストを実現
2.配向膜の無機化による配向むら低減で、滑らかな画質の実現
3.垂直配向技術+ノーマリーブラックモードの採用による漆黒の黒表示再現
【L3C07Uシリーズ製品仕様(従来品比較)】(*添付資料参照)
<ホームページの公開>
HTPSの特長をより理解していただくために、HTPSのホームページを公開しております。 URLはhttp://www.epsondevice.com/htps/です。 また、3LCD方式をよりよくご理解いただくためのホームページも公開しております。URLはhttp://www.3lcd.com/jpです。是非ご覧ください。
以上