IDC Japan、国内ネットワーク機器企業ユーザー調査結果を発表
国内ネットワーク機器企業ユーザー調査結果を発表
・現在利用している機器ベンダーに対する満足度は、ルーターでは58.4%、LANスイッチについては62.6%と比較的高い
・企業ユーザーは「セキュリティ対策強化」を最重要課題と認識
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、従業員数10人以上の国内企業542社に対し、今年6月~7月に実施したネットワーク機器の利用動向等に関する調査を実施し、その結果を発表しました。
ネットワーク機器の製品カテゴリ別利用状況では、現在利用している機器ベンダーに対し、ルーターでは58.4%、LANスイッチについては62.6%が満足していると回答しています。一方、次回も継続してそのベンダー製品を購入する可能性については、ルーターで83.1%、LANスイッチでは84.5%と多くのユーザーが次回購入の際にも現在のベンダーを選択肢の1つとしています。
利用しているインターネットVPN装置の評価項目ごとの満足度については、障害発生頻度などは少ないと評価され、60%程度の満足度を獲得しているのに対して、ベンダーのサポートの満足度は30%程度とやや低いことが明らかになりました(図1参照)。このような結果から、インターネットVPN装置を提供するベンダーや販売チャネル、またはマネージドサービスを利用している場合は通信事業者やサービスプロバイダーのサービスに対して改善の余地があるとIDCではみています。
また、企業ユーザーのネットワークインフラに対する課題認識として、セキュリティ対策強化が最も高く、企業のセキュリティに対する関心が依然として強いことが浮き彫りになりました(図2参照)。ネットワーク関連への投資で重点を置いている項目についても、「セキュリティ対策の強化」が他の項目を大きく上回っています。
IDC Japanコミュニケーションズ リサーチアナリストの草野賢一は、「ネットワーク機器ベンダーはセキュリティ機能の強化を、継続して進めるべきである。機能開発の方向性は、機能統合だけではなく、既存のネットワーク機器の持つ機能を組み合わせて、安価にかつ構築容易なセキュリティソリューションを顧客に提供することも重要である。このような機能開発によって、セキュリティ対策におけるネットワーク機器の実現範囲を拡大することが重要である」と分析しています。
なお、今回の発表はIDCが発行したレポート「2006年 国内ネットワーク機器企業ユーザー調査」(J6050105)にその詳細が報告されています。本調査では、ネットワーク機器に関する利用動向やネットワーク関連の投資動向、企業ネットワークにおける課題、ネットワーク機器ベンダーのブランド認知度/イメージ関する調査結果を報告しています。また、それらの調査結果をもとに、アナリストによる分析および提言を行っています。
(※レポートの詳細については IDC Japan へお問合せ下さい。)
レポート概要はこちら 2006年 国内ネットワーク機器企業ユーザー調査
http://www.idcjapan.co.jp/Report/Com_Network/j6050105.html
< 参考資料 >
図1.利用しているインターネットVPN装置の満足度
図2.ネットワークインフラに対する課題
(※ 関連資料を参照してください。)
< 一般の方のお問合せ先 >
IDC Japan(株)セールス
Tel:03-3556-4761 Fax:03-3556-4771
E-Mail:jp-sales@idcjapan.co.jp
URL:http://www.idcjapan.co.jp