SMSC Japanとユビキタス、デジタルA/V製品分野で戦略的協業に合意
SMSC Japanとユビキタス社、DLNA分野における戦略的協業に合意
~コンパクトで、軽量、高速なDLNAソリューションを提供~
SMSC Japan(=スタンダードマイクロシステムズ株式会社、本社:東京都品川区、代表取締役社長 鈴木 康夫)と、株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 中山 佳久。以下、「ユビキタス」)は、DLNA(注1)ガイドラインに対応したデジタルA/V(Audio/Video)製品分野において、戦略的な協業を行っていくことに合意しました。
SMSC JapanのRipStream(TM)は、10/100Ethernet上でHD(High Definition)のA/Vストリーミングデータを2ch同時に送受信できる、超高性能A/Vネットワークプロセッサです。LSI設計の主眼を「HDのA/Vストリーミング」に特化させ、専用データバスを持たせるなど内部アーキテクチャを徹底的に洗練しました。これにより、2chをサポートするために必要とされてきた60Mbpsのスループットを実現しつつ、本体CPUの負荷を大幅に軽減する設計が可能となります。
ユビキタスは、RipStream向けに最適化したTCP/IPプロトコルスタックおよびDLNA対応ミドルウェアを提供します。RipStream上での、カーネル、TCP/IP、DLNA対応ミドルウェアを合わせたコードサイズはわずか200KB程で、HD映像伝送時でも使用RAMは2MB以下(注2)と、世界最小・最軽量クラスの実装であり、メモリコストを最小限に抑えることが可能になります。また、独自のアルゴリズムによってCPUの負荷を低く抑え、RipStreamの高速性を最大限に引き出します。
今回の提携により、SMSC Japanとユビキタスは、両社の技術を組み合わせてDLNA対応アドオン・モジュールとしての実装を可能にします。CPU負荷の高いネットワーク処理を本体システムから切り離すことによって、本体CPUの負荷が軽減され、高速かつ安定した通信が実現し、またDLNA対応に要する開発期間の大幅な短縮が可能になります。
ユビキタスの提供するDLNAソリューションは、RipStreamのメモリサイズを抑え、システムコスト削減に寄与するとともに、デジタルTV、PVR、デジタルカメラ、プリンタなどあらゆるデジタル家電機器において、DLNAガイドラインで結ばれた機器間相互接続を可能とし、RipStreamが持つ2ch同時のHDストリーミング能力にさらなる転送性能を与えます。
SMSC Japanとユビキタスは、デジタルA/V製品のDLNA対応促進に貢献することを目指すと共に、今後幅広い分野での更なる関係強化を図っていきます。
(注1)DLNAとは、「Digital Living Network Alliance」の略で、ホームネットワーク上で、異なるメーカーのデジタルAV機器やPCを相互に接続し、デジタルコンテンツ(動画,音楽,静止画像など)を容易に共有するためのガイドラインをUPnP AVの仕様に基づいて策定しています。DLNAガイドラインに対応した機器は、ホームネットワークに接続するだけで、特別な設定を必要とせずにコンテンツデータを共有できるようになり、PCやハードディス・レコーダに格納された動画や音楽ファイルを別の部屋で鑑賞したり、デジタルカメラ中の画像をリビングルームのテレビで鑑賞したり、とデジタルコンテンツの自在な利用を可能にします。
(注2)デジタルメディアサーバとして実装した際のメモリサイズです。
■SMSC Japanについて
SMSC Japan(正式社名:スタンダードマイクロシステムズ株式会社、本社:東京都品川区、代表取締役社長 鈴木康夫)は、SMSC※(Standard Microsystems Corporation)が1986年1月に設立したSMSCの日本法人です。SMSCは、あらゆる技術をベースとして活躍している世界中の多くの企業にとって、アナログ、デジタル、ミックスドシグナルに繋る半導体(LSI)とそのシステム構築において“頼れる戦力”となっています。豊富な知的財産、集積化の専門技術、そして広範なグローバル・インフラを活用して、SMSCは、デザイン上の難問を解決し、性能、省スペース、コスト削減、開発期間短縮等をその顧客に提供しています。SMSCの本社は、米国ニューヨーク州ハーパーグにあり、北米、台湾、日本、韓国、中国、ヨーロッパなど世界的に展開しています。開発センターは、本社の他フェニックス、ツーソン、オースティン、ドイツ/カールスルーエ、東京で運営しています。SMSC Japanは、日本市場において、情報家電、アミューズメント関連、カーエレクトロニクス、パソコンと周辺機器、各種産業機器などの分野に幅広く製品を提供しています。
詳細な情報は、http://www.smsc.jp(SMSC Japan)、http://www.smsc.com(SMSC)から入手できます。
※SMSCは、米国法人Standard Microsystems Corporationの登録商標です。RipStreamは、SMSCの商標です。
■株式会社ユビキタスについて
株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 中山 佳久)は、2001年5月に創立いたしました。「Ubiquitous(ユビキタス)」とは、ラテン語で「同時にいたるところに存在する」つまり遍在するという意味です。「いつでも、どこでも、誰でも」面倒な操作なしにネットワークの利便性を享受できる快適なユビキタス・ネットワーク社会の実現を目指し、社名を「ユビキタス」と命名致しました。
ユビキタスは、様々な機器向けに通信プロトコルスタックおよび関連ソフトウェア製品の開発、販売を行う企業です。ユビキタスの開発する通信プロトコルスタックは、卓越した技術により最適化されており、他を凌駕する「小さく軽く速い」特色を持っています。ユビキタスは、あらゆる機器のネットワーク化におけるニーズに応える、幅広いソリューションの提供を通じて、ホームネットワークやセンサーネットワークの実現に貢献いたします。詳細な情報は、http://www.ubiquitous.co.jpから入手できます。
*文中に記載されている会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
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