住友化学、子会社シントーファインが有恒薬品と来春に経営統合で合意
住友化学グループの生活環境事業を再編
~ シントーファインと有恒薬品が経営統合~
住友化学株式会社(以下、住友化学)とその100%子会社であるシントーファイン株式会社(以下、シントーファイン)ならびに住友化学の有力な取引先である有恒薬品工業株式会社(以下、有恒薬品)は、このたび、シントーファインと有恒薬品が2007年3月1日に経営統合し、「住化エンビロサイエンス株式会社」(以下、住化エンビロ)として営業を開始することで基本的に合意いたしました。
住友化学は、家庭防疫用殺虫剤を中心に、木材保存剤、動物用殺虫剤等の生活環境事業を農業化学部門のコア事業の一つと位置付け、グループ企業を含め国内外で積極的な事業展開を図っています。
シントーファインは、住友化学の農業化学部門のグループ会社として、主に国内における環境管理薬剤分野および木材保存剤分野製品の開発・製造・販売を行っています。
一方、有恒薬品は、国内における環境管理薬剤分野製品の開発・製造・販売を中心に事業を展開しており、またその開発・製造技術を生かし、同分野の受託製造にも力を入れています。
現在、当分野の国内における事業環境は、市場が成熟する中で競争が激しさを増しておりますが、環境管理薬剤分野や木材保存剤分野で一定のプレゼンスを有するシントーファインと有恒薬品が統合することにより、開発・製造・販売一体化による効率的な事業運営が可能となり、大きな相乗効果を得ることができると考えています。
統合により新しく設立される住化エンビロは、住友化学の生活環境事業の一翼を担う中核企業として、両社がこれまで蓄積した事業基盤を生かしつつ、住友化学とより密接な連携を図りながら、効率的な研究開発体制、製造体制ならびに販売サービス体制を構築し、現在の売上高70億円(05年度両社合算)を5年後100億円(予想)に拡大させるなど、将来に渡り事業を発展させていく考えです。
*環境管理薬剤:業務用に使用される防疫用薬剤。
*木材保存剤:シロアリ被害の防除や建材などの防腐防黴を目的とした薬剤、等。
*会社概要は、添付資料をご参照ください。