昭文社とモバイルマッピング、カーナビ事業参入で共同出資会社を設立
カーナビゲーション事業へ本格参入
～共同出資会社設立～
株式会社昭文社（本社：千代田区麹町、代表取締役社長 黒田茂夫）とモバイルマッピング株式会社（本社：渋谷区上原、代表取締役社長 清水敏彦）は、２００６年９月２５日にカーナビゲーション事業の推進を目的とした共同出資新会社「キャンバスマップル株式会社（Ｃａｎｖａｓ Ｍａｐｐｌｅ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，Ｌｔｄ．）」を設立致します。
キャンバスマップルはＩＴＳ（高度道路交通システム）時代を見据えた次世代ナビゲーションに大きな可能性を持つ、高精度３次元道路ネットワークデータを整備・構築し、その成果と昭文社が保有する各種コンテンツを融合させることで、ナビゲーションシステムメーカー向けのカーナビゲーション用地図データの提供をはじめとした、新たな事業の開拓をしてまいります。昭文社と致しましてはキャンバスマップルを通じて、カーナビゲーション事業に本格参入することになります。
■高精度３次元道路ネットワークデータとは
現在カーナビ市場で使用されている道路ネットワークデータは全て２次元データであるのに対し、高精度３次元道路ネットワークデータはＸ，Ｙの座標だけでなく高さＺ値も持つため、実際の走行距離に対して出る誤差が少なくなり、高架下道路などでも正確な誘導ができるようになります。そのため現状ではマップマッチングによって調整されている現在地を厳密に捉えることができ、将来的にはＧＰＳに依存しない自立航法によるカーナビゲーションシステムの開発も可能にします。
また、既存のデータが測量成果により間接的に制作されていたのに対し、計測車によって実地に測量する為、誤差が非常に小さく約１／５００の高精度が実現されますので、ＩＴＳ時代を見据えた次世代ナビゲーションには必須のキラーコンテンツとなり得ます。
■道路周辺画像について
くわえて高精度３次元道路ネットワークデータ取得時においては、計測車にとりつけたＣＣＤカメラにより、５ｍ間隔での道路周辺画像も同時に取得致します。この画像により、道路標識などの交通規制情報、交差点名や周辺店舗などの空間情報も同時に取得できます。これにより全国の道路周辺画像のライブラリー化も可能に致します。
■今後について
キャンバスマップルでは２年強で高精度３次元道路ネットワークデータの全国整備・構築を行う計画でおり、３年後に１０億円、５年後には７０億円ほどの売上を見込んでおります。
◆新会社の概要
（１）商号 キャンバスマップル株式会社
Ｃａｎｖａｓ Ｍａｐｐｌｅ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，Ｌｔｄ．（略称：ＣＭＣ）
（２）所在地 東京都渋谷区
（３）代表者 代表取締役社長 清水敏彦
（４）創立年月日 ２００６年９月２５日
（５）事業内容 日本全国の１／５００高精度３次元道路ネットワークデータの整備・構築、および同データを活用した次世代ナビゲーション用地図ソフトウェアの開発・企画制作・販売
（６）決算期 ３月３１日
（７）資本金 １５０百万円
（８）株主構成 株式会社昭文社 ５０％
モバイルマッピング株式会社 ５０％