日本鉄鋼連盟、8月の普通鋼鋼材在庫速報を発表
平成18年8月普通鋼鋼材需給速報について
8月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは483.1万トンで、前年同月比18.7万トン、4.0%増と3カ月連続増、前月比では25.6万トン、5.0%減と2カ月連続の減少となった。輸出向けは186.3万トンで、前年同月比31.4万トン、20.2%増と4カ月連続増、前月比では12.1万トン、6.9%増と2カ月振りの増加となった。この結果、出荷合計は前年同月(619.3万トン)比50.1万トン、8.1%増の669.4万トンと3カ月連続の増加となった。
また、生産は679.2万トンで、前年同月(644.6万トン)比34.6万トン、5.4%増と3カ月連続の増加となった。
8月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(641.2万トン)比9.8万トン、1.5%増の651.0万トンと2カ月連続の増加となった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(492.9万トン)比6.5万トン、1.3%増の499.4万トン、問屋在庫は前月末(148.3万トン)比3.3万トン、2.2%増の151.6万トンと、ともに2カ月連続の増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(532.8万トン)比8.4万トン、1.6%増の541.2万トンと2カ月連続の増加、輸出船待在庫が前月末(108.4万トン)比1.4万トン、1.3%増の109.8万トンと3カ月振りの増加となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、亜鉛めっき鋼板(5.6万トン増の101.5万トン)、鋼板(2.8万トン増の64.5万トン)、冷延広幅帯鋼(2.7万トン増の59.3万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(2.5万トン増の176.4万トン)、その他金属めっき鋼板(1.0万トン増の16.3万トン)の各品種で、鋼板類の主要品種が増加となった。一方、前月比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(3.4万トン減の52.2万トン)、中小形形鋼(1.2万トン減の10.4万トン)、H形鋼(1.0万トン減の30.2万トン)、軌条(1.0万トン減の1.3万トン)の各品種で、線材を除き条鋼類の主要品種が減少した。
以上の結果、8月末の在庫率は、前月末の93.9%から3.3ポイント上昇して97.2%となったが、3カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の104.7%から7.3ポイント上昇して112.0%となり、5カ月連続して100%を上回った。