日立、チェコに薄型テレビの組立てやプラズマパネルモジュール製造の新会社を設立
チェコ共和国に薄型テレビ製造拠点を設立
株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、需要拡大が見込まれる欧州の薄型テレビ(プラズマ・液晶テレビ)の製造拠点をチェコ共和国に設立することを決定しました。新会社日立ホームエレクトロニクス(チェコ)社により、同国ウィスティ州のトライアングルFPDシティ(首都プラハから北西約80km)に建設される予定で、2007年夏より生産を開始する予定です。
欧州では地上デジタル放送の普及に伴い、薄型テレビの需要が急激に拡大しており、2008年には年間2,000万台にまで拡大すると見られています(当社推定)。このように大きな需要が期待される欧州市場において、日立では、薄型テレビの生産能力の増強、最適なSCM (Supply Chain Management)構築や生産リードタイムの短縮によるコストの低減、また、安定した製品供給による顧客の獲得などを目的に、チェコ共和国ウィスティ州に薄型テレビの製造を行う新会社を設立することにしました。
新会社では、薄型テレビの組立てやプラズマパネルモジュールの製造を行います。また、隣接地に進出が予定されている液晶パネルモジュール工場*と連携し、プラズマ、液晶の両方のパネルモジュールとの一貫した生産による生産効率の向上を図り、日立グループとしてのシナジー効果を発揮していきます。さらに、地上デジタル放送への対応など、現地の需要に対応した製品開発を実現するために、新会社に設計・開発部門を設置し、日立ヨーロッパ社の開発部門と連携しながら開発力の強化を図っていきます。
*日立および松下電器産業株式会社、株式会社東芝の合弁会社である株式会社IPSアルファテクノロジによる工場新設。
新会社の概要
会社名:日立ホームエレクトロニクス(チェコ)社
(Hitachi Home Electronics(Czech), s.r.o.)
所在地:チェコ共和国ウィスティ州トライアングルFPDシティ
代表者:ジョン・コンロン(John Conlon)
生産開始:2007年夏
生産品目:薄型テレビ(プラズマ・液晶テレビ)、プラズマパネルモジュール
生産能力:薄型テレビ(プラズマ・液晶テレビ) 月産8万台、プラズマパネルモジュール 月産10万台
従業員数:約1,500人(2007年見込み)
以上