古河電工、区画貫通部防火措置製品「イチジカン-HOLD」を発売
区画貫通部防火措置製品「イチジカン-HOLD(ホールド)」を新発売
古河電気工業株式会社と株式会社古河テクノマテリアル(本社:神奈川県平塚市、社長中村信之、資本金:3億円古河電工出資100%)は、給水・給湯管用さや管・各種合成樹脂管対応の区画貫通部防火措置製品「イチジカン-HOLD(以下本製品)」で国土交通大臣認定及び(財)日本消防設備安全センター評定を取得しました。10月2日から発売を開始し、2007年度に年間3.5億円の売上をめざします。
■背景
配管類が建築物の防火区画となる壁や床を貫通する場合は、所定の性能の延焼防止措置を行うことが建築基準法で義務付けられています(最大1時間耐火)。
従来は、熱膨張性耐火材と金具を組み合わせたキットや、熱膨張性耐火テープを施工箇所にあわせて切断したものを、配管に取り付けてモルタルで埋め戻しをする工法が一般的でしたが、下表のような課題がありました。
従来の課題 解決策(本製品)
※添付資料参照
上表の課題を解決するために、金具を使わず、材料の切断作業や配管への一周巻きを必要としない高機能熱膨張材と、配管への取り付けが容易な本製品を(特許申請中)開発しました。
本製品を使用することにより、現場施工作業の簡便化と工期短縮、設計積算の大幅な簡略化、施工品質の向上を図ることができます。
図 製品概観(左:HD-S、右:HD-L)
※添付資料参照
■「イチジカン-HOLD」の特長
本製品は「弾力性を有する熱膨張材料でかつ単一部材」という全く新しいコンセプトで構成されています。
1.建築基準法・消防法告示対応
最近、問題となっている火災時の発煙による被害を考慮し、従来品よりも発煙量を抑えた材料を使用しています。貫通部からの発煙を抑えるだけでなく、火災時に材料自体から発生する発煙をも減少させ、来年4月施行の消防法告示に適合した性能を持った製品として(財)日本消防設備安全センター評定(共住経営研究環境情報通信エネルギー・産業機材実装・エレクトロ二クス金属区画、床工法:評18-035、壁工法:評18-057、中空壁工法:評18-058)を取得しました。
本分野の製品に不可欠な国土交通大臣認定(1時間耐火、床工法:PS060WL-0298、壁工法:PS060WL-0305)も取得しております。
2.高機能膨張材の使用
火災時に約10倍に膨張する高機能熱膨張材を採用し、配管などが焼失して出来る空間を素早く確実に閉塞します。
3.従来工法と比べ、著しく施工性をアップ
(1)配管への取り付けはワンタッチ、金具も使わずコンパクトな製品になりました。(製品長さは同類製品最短の50mm)。
(2)取り付け後もスライド可能なため、位置修正も非常に容易です。
(3)施工時の長さ合わせや切断などの加工が不要です。
(4)取り付け後、配管と開口の隙間をモルタルで埋め戻すだけで施工が完了します。
4.各種配管への適用可能
給水・給湯用樹脂管、合成樹脂製可とう電線管、ステンレスフレキシブル管など、下記の各種配管に対応します。
図 配管への取り付け
※添付資料参照
(1)さや管
(2)被覆付(さや管・架橋ポリエチレン管・ポリブテン管)
(3)ポリエチレン被覆金属管
(4)架橋ポリエチレン管
(5)ポリブテン管
(6)ステンレス鋼フレキシブル管
(7)ポリプロピレン管
(8)硬質塩化ビニル管(管内にケーブル通線可)
(9)合成樹脂製可とう電線管
(10)硬質塩化ビニル電線管(管内にケーブル通線可)
5.2種類の品番で、幅広い配管径をカバー可能です(最大適用配管径48mm)。
6.中空壁貫通部への施工も可能
0.3mm厚以上の鋼板で開口補強を行えば中空壁貫通部にも施工可能となります。
■備考
10/5~7名古屋吹上ホールにて開催される「第28回管工機材設備展」
10/18~19東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催される「第36回管工機材設備展」
において出展発表を行います。
【商品名】「イチジカン-HOLD(ホールド)」
【販売単位】20組(個別包装)/1箱
【価格】品番HD-S:17,000円/箱
HD-L:22,000円/箱
【発売日】10月2日