ランクセス、スペインに「ルストランポリマーズビジネスユニット」の新欧州本部を開設
ランクセスのルストランポリマーズビジネスユニット 新欧州本部をスペイン・タラゴナに開設
~ 投資額2,000万ユーロ、スペイン最大のABSメーカーに ~
ドイツの化学会社ランクセスは、ルストランポリマーズビジネスユニットの新欧州本部を2006年9月27日にスペイン・タラゴナに開設したことを発表しました。
ルストランポリマーズビジネスユニットは、8月30日に旧スチレン樹脂ビジネスユニットから名称変更をしたビジネスユニットで、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)やSAN(スチレンアクリロニトリル)樹脂の分野における世界有数のサプライヤーです。スペインの新拠点の稼動を前に、ドイツ・ドルマーゲンにあったABSプラスチックの製造施設の一部を、また7月には同じくドイツに拠点を構えていた欧州・ラテンアメリカ地域の事業の統括マネジメント部門の両方をタラゴナに移転しました。これにより、スペインでのルストランポリマーズの従業員数は、300人に増加しました。
ルストランポリマーズビジネスユニット:スペイン最大のABSメーカーランクセスのルストランポリマーズビジネスユニットは、すでにスペインにおいて高品質なABSプラスチックの最大のメーカーとして、この分野をリードしています。今回の移転で、最大規模を誇る3つの反応器がドイツからスペインへ移設され、タラゴナでの生産能力は飛躍的に拡大します。移転完了後、欧州とラテンアメリカの顧客へは、タラゴナから直接製品が出荷されます。
ランクセスのCEO、アクセル・ハイトマンは、次のように述べています。「今回のタラゴナの新拠点への約2,000万ユーロを超す集中的な投資は、この拠点を欧州とラテンアメリカ市場向けのABS事業の中心に位置づけるという明確な戦略の一環で、これによりルストランポリマーズ関連市場でのランクセスのリーダーシップはより一層強固なものになります。ルストランポリマーズは以前、ランクセスグループの中で最も採算性のよくないビジネスユニットでしたが、これをランクセスでは、短期間で事業の立て直しに成功しました。ランクセスでは、この新しい本部の開設をABSビジネスが再出発を図る重要な節目と考えています」
BMWの選択:ルストランポリマーズのABSプラスチック ルストランポリマーズビジネスユニットのABS製品は、あらゆるタイプの家電の電子部品カバーや玩具、ガーデンファーニチャー、自動車の内装や外装部品などに使用されています。ビジネスユニットのハイテクプラスチック製品、「トライアックス3157(Triax(R))」が、新型BMW3シリーズクーペのフェンダーに使用されているのもその一例です。BMW3シリーズクーペのプロジェクトマネジャーであるAlbin Dimdorfer博士は、「ランクセスのプラスチックは、卓越した加工特性を持っており、より一層自由に車のデザインができるようになります」と、述べています。トライアックス3157によって車体の軽量化とそれに伴う燃料費の節約、さらに、従来製品よりも優れた柔軟性をもつため車体への微小な損傷が防止できます。
ランクセスのルストランポリマーズビジネスユニットは、特殊ABSと着色プラスチックに注力することで、この分野におけるリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いていきます。ルストランポリマーズビジネスユニットは、エンジニアリングプラスチック部門(2005年度売上:17億3700万ユーロ)に属しています。
このリリースの原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。
www.press.lanxess.com
※新拠点の写真データは、以下のWebサイトにてもダウンロードいただけます。
http://mediarelations.lanxess.com/lanxess/lnxnews.nsf/id/2006-7901-EN
【 ランクセスについて 】
ランクセスは、ドイツを本社に、世界18カ国におよぶ50以上の拠点で事業を展開する大手化学会社です。化学会社バイエルの化学品事業とポリマー事業の一部を母体に、2004年に設立しました。高品質の化学品、合成ゴム、プラスチックを製造し、その製品ポートフォリオは、基礎化学品、機能性化学品、顔料、プラスチック、合成ゴム、ゴム薬品、皮革用化学品、繊維加工用化学品、物質保護剤、イオン交換樹脂など多岐にわたります。全世界の従業員数は約 17,200人で、2005年の総売上は約72億ユーロにのぼります。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。 www.lanxess.jp
免責について(Forward-Looking Statement):
このニュースリリースには、ランクセス経営陣による現在の仮定と今後の予測に基づく記述があります。既知あるいは未知の各種リスクや不確定性、その他の要素により、本頁に記載された予測と弊社の今後の総合売上高、財務状況、業績の数字が異なってくる場合があります。弊社は、ニュースリリースの記載事項を更新、もしくは今後の出来事や進展状況に合わせ、内容を変更する義務はないものとします。