日立ディスプレイズ、薄型1.29mmの携帯電話用IPS液晶モジュールを開発
薄型1.29mmの携帯電話用IPS液晶モジュールを開発
株式会社 日立ディスプレイズ(取締役社長:森和廣)は、世界トップクラスのモジュール厚1.29mmを 実現した携帯電話用のIPS液晶モジュールを開発しました。
本開発品は、高画質、広視野角を特徴とするIPS液晶に、ガラス(0.2t)と薄型導光板を組み合せ、従来比でモジュール厚を半減させたものです。
当社では、モバイルテレビ用途の拡大に対応し、高画質のモバイル用IPS液晶として、高精細化(VGA)や低消費電力技術などを開発してきましたが、今回、あわせてさらなる薄さを追求しました。
本開発品は、2006年11月からサンプル出荷を開始する予定です。
なお、本開発品は、10月18日から21日まで、パシフィコ横浜で開催予定のFPDインターナショナル2006にて、展示いたします。
本開発品のおもな仕様
表示サイズ:5.6cm(2.2型) 33.8(H) × 45.1(V)
表示画素数:240(水平)×320(垂直)
表示色数:26万色
表示モード:透過型IPS
視野角:上下左右 170°以上
輝度:350cd/m2 (広視野角)
コントラスト比:500:1
IPS技術とは
IPS技術は、通常のTFT液晶とは動作が異なる横電界液晶技術です。日立製作所が1995年に発表し、1996年から実用化しました。以降、Super-IPS、Advanced-Super IPS、IPS-Proと進化しています。 横電界により、液晶分子がTFT基板に平行な面で回転するもので、その分子の動きがシンプルなため、視野角、色再現性や中間調での応答速度などに優れた性能を生み出します。
本技術は、日立製作所、松下電器産業の32型大型液晶テレビに採用され、その画質は高い評価を 得ています。IPS技術の詳細は、以下をご参照ください。
関連情報
IPS-Pro(進化するIPS技術) http://www.hitachi-displays.com/technology/2010227_17271.html
以上