JCB、オランダでFCモバイル決済「Mobile J/Speedy」の実証実験を開始
JCB、オランダで大手企業7社と協力し、
NFCモバイル決済「Mobile J/Speedy」の実証実験を開始
~欧州初となる、国際ブランドによるNFC対応の携帯電話を用いたクレジット決済~
アジア発唯一の国際クレジットカードブランド運営主体の株式会社ジェーシービー(代表取締役執行役員社長:信原 啓也、本社:東京都港区、以下:JCB)は、欧州におけるNFC(近距離無線通信)技術に対応した携帯電話によるクレジット決済の普及を目指し、オランダ/アムステルダムにて、現地大手企業7社と協力し、「Mobile J/Speedy」の実証実験プロジェクトを開始いたします。
本プロジェクトは、JCBが国際ブランドとして開発中のグローバル非接触決済スキーム「J/Speedy」のプロトタイプ「Mobile J/Speedy」を採用したモバイル決済の実証実験で、国際ブランドが実施するNFC対応の携帯電話を用いたクレジット決済としては、欧州初の試みとなります。
JCBは、オランダ大手プロセッシング事業者のCCV Holland B.V.(以下:CCV)、世界最大手ICチップベンダーのGemalto、オランダ最大手の携帯電話キャリアのKPN、世界最大手の携帯電話メーカーのNokia、オランダ非接触ICチップベンダーのNXP Semiconductors(以下:NXP)、オランダ最大手加盟店管理事業会社のPaySquare、非接触リーダー/ライター大手メーカーのViVOtech、以上7社と協力し、本プロジェクトを実施します。
本プロジェクトでは、NXPのNFCチップとGemaltoが開発したJCBの非接触IC決済アプリケーションを搭載したNokiaの携帯電話を使い、CCVが開発した決済端末に装備するViVOtechの非接触ICリーダー/ライターにかざすだけで、簡単、スピーディーな決済を実現いたします。本年9月より、一部の店舗でテスト運用を実施し、安全かつ安定した決済サービスをご提供できると判断したため、10月12日より対象者を現地JCB会員様のうち約100名様に拡大し、本プロジェクトを開始いたします。
なお、これらの決済スキームは、日本以外で非接触ICチップの国際標準通信プロトコルとなっているISO14443を採用するとともに、JCBが、日本における非接触IC決済の実績とノウハウを活かし、中心となって設計しました。
JCBでは、携帯性の高い携帯電話と非接触ICチップを組み合わせた決済スキームが、欧州をはじめとする他の地域においても、日本と同じく拡大すると考えております。
JCBは、参加企業各社と協力し、本プロジェクトを推進するとともに、検証結果を踏まえ、グローバル非接触決済スキーム「J/Speedy」の開発に取り組み、2006年度中の商用化と各地域における少額決済市場でのクレジット決済のシェア拡大を目指してまいります。
今後もJCBは、国際クレジットカードブランド運営主体として、JCBカードの更なる利便性向上に積極的に取り組んでまいります。
<本プロジェクトにおける各社の役割>
・CCV Holland B. V./オランダ大手プロセシング会社/POS端末の開発と、売上のプロセシング
・Gemalto/世界最大手ICチップベンダー/モバイル決済アプリケーションの開発
・KPN/オランダ最大手携帯電話キャリア/携帯電話への決済アプリケーションのインストール
・Nokia/世界最大手の携帯電話メーカー/NFCチップ搭載携帯電話の開発
・PaySquare/オランダ最大手アクワイアラー/プロジェクト加盟店のアクワイアリング業務
・NXP Semiconductors/非接触ICチップベンダー/NFCチップの開発
・ViVOtech/非接触リーダー/ライター大手メーカー/非接触リーダー/ライターの開発
・JCB/国際クレジットカードブランド/本プロジェクトの設計・調整、会員、加盟店の開放
以上