日産自、中国市場で小型商用車事業を強化
中国小型商用車事業で日産自動車と東風汽車が協力関係を強化
日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)と東風汽車公司(DMG)は3月30日、合弁で設立した東風汽車有限公司(DFL)を通じ、中国市場で小型商用車(LCV)事業を強化していくと発表した。この発表に伴い、日産の次席プログラム・ダイレクターである岡崎晴美が東風汽車有限公司(DFL)の副社長となり、日産ブランドのLCV事業を担当していくことも併せて発表した。
日産のグローバルLCVビジネスユニットを担当する執行役員のアンドリュウ パーマーは、「日産のLCV事業が成長していくために、中国は重要な市場になると考えており、お客さまのニーズを満たすためにさまざまな方策を講じている。」と話した。また、「日産の中国におけるビジネスは、今後も勢いを継続し、更なる成長を求めていく必要がある。DFL、東風汽車股(DFAC)、鄭州日産汽車有限公司(ZNA)との協力関係を強化していけば、日産にとって中国はさらに大きなチャンスになるものと考えている」と付け加えた。
DFL総裁の中村克己は「DFLは2003年の設立以来、様々な製品と質の高いサービスを提供し、LCV購入を考えている中国の消費者独自のニーズを満たすことにより、DFLのLCV事業は大きく成長してきた。LCV事業を今後も強化していくことにより、DFLは日産ブランドのLCV事業を中国で拡大していく。」と話した。また、「日産ブランドのLCVを投入し、販売を拡大していくことで、二つの商用車ブランド(東風と日産)はお互いを補い合っていくことが出来るだろう。この相乗効果によりDFLは、大きな可能性を持つ中国商用車市場でのプレゼンスを高めていくことが出来るようになり、持続可能な形で利益を上げながら成長していくだけでなく、消費者に対して今まで以上の価値を提供していくことができるようになる」と付け加えた。
ZNAは日産ブランドLCV開発の強力な拠点として、中国における同ブランドの成長にこれまで以上に貢献していくことになる。DFACは両ブランドにとって最大限の価値を創造していくため、同社が保有するZNAの株式51%を今後も保有していく。DFLは研究開発、製造、販売ネットワークなどの分野でZNAを支援し、両ブランドの相乗効果を最大限に高めていく。
また、DFLはルノーに帰任するベルナール レイに代わり、アンドリュウ パーマーが4月1日付で同社の取締役に就任すると発表した。日産は中国におけるDFLのLCV事業の競争力をさらに強化していくため、今後も強力な支援体制を続けていく。
以 上