NTTアイティ、中国本土との接続性を改善する「香港ルーティング」を運用開始
多地点Web会議サービス「MeetingPlaza 電網会議室」の中国との接続性を大幅改善
「MeetingPlaza電網会議室サービス香港ルーティング」の運用を開始
NTTアイティ株式会社(以下:NTTアイティ、本社:横浜市中区、代表取締役社長:岡田和比古)は、多地点Web会議サービス「MeetingPlaza(ミーティングプラザ)電網会議室(*)」での中国本土との接続性を大幅に改善する「香港ルーティング」を平成19年4月10日より運用開始します。
日本国内と中国とのWeb会議は両国経済関係の進展に伴い重要性を増しています。一方、両国間のインターネット回線品質は最近特に悪化しており、MeetingPlaza電網会議サービスでもビデオ品質の劣化などが散見されておりました。NTTアイティではこの問題に対応するためネットワークの監視などを続けてまいりました結果、香港経由での通信が最も安定することを発見し、このたび、同地にて中国本土からのMeetingPlaza電網会議室サービス用サーバへの通信をリレーする「香港ルーティング」の運用を開始することといたしました。これにより、中国との通信品質が改善され、安定した通信がご利用いただけます。
■経緯
NTTアイティは、2001年6月からインターネット多地点Web会議サービス「MeetingPlaza電網会議室」の提供を行ってまいりました。ご利用者の中には中国製造拠点との日々の通信に本サービスを活用されている方も多く、最近のインターネット回線品質の劣化は大きな問題となっておりました。NTTアイティでは、この問題へ対応するため調査検討してまいりました結果、香港経由での通信が安定することを発見しました。そこで、中国本土とMeetingPlaza電網会議室サービス提供拠点である大阪堂島との通信が香港経由となるような仕組みを開発し、MeetingPlaza電網会議室サービスのご利用者に提供するものです。
■通信品質の改善
図1に2007年3月のある一日のMeetingPlaza電網会議室サービス拠点から中国上海のある拠点へのインターネット通信品質(パケットロス)の実測値(図(a))と、同地点への香港経由での同測定値(図(b))を示します。直接の通信ではビデオはほとんど通らず、音声も低品質ですが、一方香港経由ではQVGA(320*256)サイズのビデオも通り、音声も高品質です。このように、「香港ルーティング」を行うことで中国との接続が大幅に改善されることが分かります。
■「香港ルーティング」のご提供について
現在、Web会議ASP「MeetingPlaza電網会議室サービス」をご利用の方には「香港ルーティング」を追加料金不要で提供いたします。弊社MeetingPlaza Webページをご覧の上、お申し込みください。また、MeetingPlaza ライセンスパッケージを購入し、自社でサーバを運用している利用者で中国との接続品質にお悩みの方はNTTアイティまでご相談ください。
図1 中国上海との通信品質(パケットロス)
※ 関連資料参照
■提供時期
販売開始: 平成19年4月10日(火)
提供目標: 平成19年度 100接続
■サービス適用例
・中国製造拠点とのWeb会議
・その他、中国とのWeb会議
[語句等の説明]
(*)MeetingPlaza(ミーティングプラザ)
NTTアイティは「人にやさしいインタフェース」をモットーに主にNTT研究所の最先端技術を応用した製品の開発・販売を行っています。NTTアイティが提供する「MeetingPlaza」は「MeetingPlazaサービス」(ASPサービス)、「MeetingPlazaシステム」(システム販売)の2種類を扱っており、サービス/システムをあわせると国内で約1,200社を超える導入実績があり、日本国内のWeb会議市場ではトップクラスのシェアを誇ります。クライアントプログラムは日本語、英語、中国語版が用意されており、日本国内はもとより、北米、カナダ、中国をはじめとしたアジア地域で販売しています。