日本郵船子会社、特殊な接着剤を用いた麻袋用ラベルとオートラベラーを開発
『麻袋用ラベルとオートラベラーを開発』
当社子会社の、株式会社MTI(本社:東京都千代田区、社長:上江洲由亘)は、株式会社倉本産業(本社:東京都豊島区、社長:倉本朝晴)と共同で、特殊な接着剤を用いた麻袋用ラベルと、ラベルを自動的に麻袋に貼り付けるオートラベラーの開発に成功しました。
本製品は、コーヒー豆等、麻袋に入った品物の入出庫量管理作業を軽減する為に開発したものです。特殊な接着剤により麻袋等にも貼る事のできるラベルを開発し、そのラベルに麻袋の重量情報などをQRコード(注1)に変換して自動で記載・麻袋の側面に貼付することで管理作業量を軽減するものです。
従来、麻袋に入ったコーヒー豆などの入出庫量管理は、麻袋に貼付できるラベルがなかった為、まず入庫の際に、一袋ずつ全て手作業で袋の上面に重量を記載し、その後出荷の際などは、それを手作業で集計していました。特に出荷の際には、袋上面に記載された重量を確認する為、通常パレットに段積みされている麻袋を、一袋ずつ手作業で降ろして重量を集計し、再びパレットに積戻して搬出する等、膨大な労力を伴うものでした。本製品は、入庫の際の重量記載を自動化するだけでなく、この様な出荷量の集計に際しても、パレットから麻袋を降ろす事なく、段積されたそのままの状態で、麻袋側面のラベルに記載されたQRコードを専用読み取り機で自動集計する為、作業量の大幅な削減を可能とするものです。
現在コンテナなどで日本に輸入されるコーヒー豆、穀物、飼料等の麻袋は、数千万袋を越えており、本製品はこれらを取り扱う物流現場の作業効率の向上に大きく貢献するものと期待しています。
なお、本製品は、本年6月に特許出願を済ませており、8月より販売を開始致しました。
(注)QRコード(Quick Response code )
1994年にデンソーウェーブが開発した2次元コードの方式の一つ。携帯電話のアドレス読み取り機能や自動車工場のカンバン(現品札)などに使われており、日本で最も普及している2次元コード。