日鉱金属、磯原工場での薄膜材料の生産能力を増強
磯原工場における薄膜材料の生産能力増強について
1.日鉱金属株式会社(本店:東京都港区虎ノ門二丁目社長:岡田昌徳)は、このたび、当社磯原工場(茨城県北茨城市)を中心に約100 億円を投じ、半導体、ハードディスクおよびフラットパネル・ディスプレイ(以下「FPD」)に使用される薄膜材料(以下「ターゲット」)の生産能力を増強することといたしました。
2.現在,半導体はパーソナルコンピュータ,携帯電話に加えて,デジタル家電,自動車等への使用拡大,ハードディスクについてはパーソナルコンピュータ向けに加え,ハードディスクレコーダー等のNon-PC 向け需要の増加,FPD については,液晶・プラズマ等大画面薄型テレビの本格普及により,それぞれ需要が急増しています。
3.当社としては、今般の生産能力の増強により,こうした拡大基調にある各種ターゲット市場において更なるシェアアップを図るとともに,安定供給体制を堅持しファーストベンダーとしての供給責任を果してまいります。
4.生産能力増強の具体的な内容は以下のとおりであります。
(1) 半導体用ターゲット
投資内容 300mm 品を中心とした増産対応、及びCu、Co、W 等のターゲットの増産対応
建屋の新規建設
稼動時期 平成19年4月以降順次稼動(平成21年3月完成)
投資額 約60億円
投資効果 300mm 品を中心に現行の生産能力を現行の1.5倍に増強する。
その他 米国チャンドラー工場(アリゾナ州)に3億円を投じ、機械加工および検査の能力を約3割増強する。
(2) ハードディスク向け等の磁気記録媒体用ターゲット
投資内容 白金系磁性材の生産能力の増強
新規垂直磁気記録用白金系磁性材の量産体制の確立
建屋の新規建設
稼動時期 平成19年10月
投資額 約17億円
投資効果 白金系磁性材の生産能力を約50%アップさせる。
新規垂直磁気記録用白金系磁性材の量産体制を確立させる。
その他 新規建設建屋には次段階の増強余地も確保する。
(3) FPD用ターゲット
投資内容 FPD用のITOターゲット生産の能力増強
稼動時期 平成18年11月以降順次稼動(平成19年5月完成)
投資額 約12億円
投資効果 ITOターゲット焼結工程までの能力を約25%アップさせる
その他 桃園工場(台湾)、平澤工場(韓国)に約3 億円を投じ、同ターゲットの生産能力を増強する。
以上